広島 逆転一気13人攻撃8点 「気持ちで打った一本」持丸→名原2点適時打「めっちゃ喉が痛い」 育成出身選手だけで決起集会
「広島11-4中日」(18日、マツダスタジアム)
広島が終盤の猛攻で逆転勝利を収めた。2-3の七回、持丸泰輝捕手(24)が逆転の中前2点適時打を放つと、続く名原典彦外野手(26)も右前2点適時打で続いた。この回打者13人攻撃で今季1イニング最多8得点。15安打、今季最多タイの11得点で大勝し、5位・中日とゲーム差なしとなった。上位進出へ、連勝で最下位脱出を狙う。
歓喜に沸くチームメートに呼応した。一塁ベンチに向かい、持丸が力強く拳を突き上げる。終盤に訪れた得点機で放った逆転の中前2点適時打。「みんながつないでくれた。技術じゃなくて、気持ちで打った一本」と表情を崩す。勝利への強い思いをバットに乗せた。
2-3の七回1死満塁。外角低めのフォークを、左膝を目いっぱい折りながら、すくい上げた。「これまではちょっと大振りで、体が前に流れるようだった。意識的にコンパクトにした」。新井良打撃コーチらと修正に励み、大事な場面で結果に結び付けた。
三回は中前へ運び、四回は右前適時打を放った。今季2度目の3打点。猛打賞は3度目だ。
持丸の一打に名原も燃えた。続く1死二、三塁で右前2点適時打を決めた。右翼から本塁への送球間に、一気に二塁へ到達。相手の隙を突く走塁で、再び得点機をつくりあげた。
「どうしても点がほしかった。久しぶりにガッツポーズした気がします。今、めっちゃ喉が痛いですもん。叫びすぎて」とにっこりの名原。スタメン出場の機会が減った8月戦線。力強く握った拳に、思いを込めた。
持丸と名原は共に育成出身。互いに刺激し合いながら、シーズンを戦い抜いてきた。名原が支配下登録された5月以降、大盛を中心に育成出身選手だけで広島市内の飲食店で決起集会を開いた。はい上がってきた熱い思いを分かち合いながら、1軍での飛躍と互いの活躍を強く誓い合った。
七回は、菊池の左越え2ランや辰見のプロ初打点となる左越え2点適時二塁打など、打者13人の猛攻で一挙8点を奪った。1イニング8得点は、今季最多だ。新井監督は「若手から中堅、ベテランと、一丸となった素晴らしい攻撃だった。よく粘って、本当にチーム一丸となった素晴らしい試合だった」と、ナインの奮起をたたえた。
この日、打線の中心だった小園の無期限での2軍再調整が決まった。若手の活躍が、これまで以上に求められる戦いが始まった。
持丸は「成(勝田)にしても必死になって打席に立っていたと思う。若手は、少ないチャンスをものにしないと」と思いを代弁した。フレッシュな力がチームに推進力を与える。出場機会に燃える若鯉の存在が、チームをさらに加速させていく。
