【解説】広島期待の星 斉藤優汰が無四球登板で2勝目 横山竜士氏「新たな成長を感じた。次は長いイニングを」

 「広島5-2阪神」(15日、マツダスタジアム)

 広島が連夜の首位イジメで3位とのゲーム差を5に縮めた。順位こそ最下位で変わらないが、Aクラスの可能性はまだ残っている。デイリースポーツ評論家の横山竜士氏は「過密日程になる9月は投手事情がさらに苦しくなる」としながらも、この試合で2勝目を挙げた斉藤優汰投手(22)の成長に注目し、最終盤の戦いに期待した。

  ◇  ◇

 (先発した斉藤優汰は初回1死二塁から森下に左翼へ2点本塁打され、早々と失点。しかし、二回以降は降板する五回まで阪神打線を1安打に抑え、岡本、遠藤、高、森浦の無失点リレーで2勝目。5回を3安打2失点で本拠地初勝利を挙げた。一方、打線は大竹を四回でKO。ファビアンの2ランなど10安打で5点を奪い連勝した)

 斉藤優のイメージが少し変わってきた。初回、いきなり森下に2ランを浴びたが、そのあと攻める姿勢を崩さずに粘り強く投げて、降板する五回まで無四球で踏ん張った。四球が絡んで自らを苦しくさせるいつもの様子がなく、新しい成長を感じた。

 ただ、本塁打は3-1という不利なカウントにもかかわらず、内角への直球を選択したもの。右の強打者には“内角を攻めろ”という教えは昔からあるが、長打が出るときの森下の打球方向、つまり引っ張る傾向を考えると、単打ならOKと思って外角でもよかった。

 今後は困ったときの配球面でも捕手任せにならず、自分の持ち球と併せて自ら考えるようにしてほしい。

 また投球数が76。もう少し投げさせてもよかったのではないか。ちょっと過保護のように受け取ってしまった。これが2勝目、本拠地での勝利など、本人に自信をつけさせる意味合いから“大事に”という思いも理解はできるけどね。

 過密スケジュールとなる9月は斉藤に求められるものもさらに大きくなるはずだ。

 現状、先発投手の頭数が手薄。先々は岡本も先発に戻ってくるのだろうが、玉村もやっとファームで投げ出したところ。当然、中継ぎの負担も重くなってくる。この試合のように先発投手が五回で終わっていたら、なおさら苦しくなる。

 イニングが伸びるだろう次のステップで、斉藤がどこまで周囲の期待に応えられるか。そこに注目したいね。本当の力が試されるはずだから。

 セ・リーグは下位の4チームでAクラス入りの順位争いをしている。カープも可能性が残っている以上、最後まで粘り抜いてもらいたい。

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