広島・斉藤優汰 高卒4年目右腕が待望のプロ初星!チームの連敗止めた 5回3安打1失点「スタートラインに立った」

プロ初勝利を喜ぶ斉藤優(撮影・金田祐二)
 
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 「巨人1-6広島」(22日、東京ドーム)

 つかみ取った!!広島の高卒4年目・斉藤優汰投手(22)が通算5試合の1軍登板で念願のプロ初勝利を挙げた。自身初の巨人戦登板で5回3安打1失点の好投。球団の高卒ドラフト1位指名選手が先発でプロ初勝利を飾るのは2008年の前田健太(現楽天)以来となった。チームの連敗も3で止め、試合後にはウイニングボールを手にして、まばゆいフラッシュを浴びた。

 拳を握り、大きくほえた。そして白い歯を見せ、笑みがこぼれた。2-1の五回は1死一、二塁のピンチを迎えながらも最後は4番・ダルベックを空振り三振。93球を投げ抜いて、プロ初勝利をつかんだ斉藤優は「まだあまり実感は湧いてないけど、とにかく試合に勝ててよかったです」と喜びをかみしめた。

 最速は153キロ。威力満点の直球と鋭く落ちるフォークなどを駆使して巨人打線の前に立ちはだかった。初回に犠飛で1点を先制されるも、直後に逆転してもらい、二回は高めの直球を決め球に連続三振を奪った。

 「細かいコントロールはない」と自己分析する。だからこそ、「とにかく自分のボールの威力に任せて投げていこうと考えていた」。その思いはピンチでもブレることはなかった。

 四回は1死一、三塁からキャベッジを内角直球で見逃し三振に斬り、石塚も直球での二ゴロで打ち取ってマウンドで雄たけび。五回も2四球で得点圏に走者を置くも、得点は与えなかった。

 新井監督も「勝負どころで、気持ちの強さが腕の振り、球の強さに出ていた」と高く評価。自身の監督初年度のドラ1右腕に対し、「まだまだ素晴らしい投手になる素質を持った選手」と明るい未来を思い描いた。

 斉藤優自身はプロでのここまでの歩みを「長かったなーって感じではないけど、期待してもらっている中であまり結果が出ていなかった」と振り返る。昨季、1軍デビューも2試合の登板にとどまり、殻は突き破れていなかった。

 結果が出なければ「来年が最後」と覚悟を決めて臨んだ昨秋キャンプでは、ブルペンで150球を投げた翌日に300球以上を投げ込んだこともあった。自らを「不器用なタイプ」と語る。一心不乱に腕を振り続け、成長につなげて今がある。

 1年目からキャンプなどでマンツーマン指導を受けてきた黒田球団アドバイザーに対しては「次、会えたらアドバイスをいただきたい」と語り、初勝利直後にもかかわらず高い向上心をのぞかせた。ウイニングボールは女手一つで育ててくれた母・明美さんに贈る。「スタートラインに立ったと思うので、ここからもっと勝ちたい」。北の大地が生んだ大器。高い潜在能力と努力の末につかんだ技術が合わさり、ここから大きく飛躍していく。

 ◆斉藤優汰(さいとう・ゆうた)2004年5月27日生まれ、22歳。北海道出身。189センチ、99キロ。右投げ左打ち、投手。苫小牧中央高から22年度のドラフト1位で広島に入団。3年目の25年5月2日・中日戦で1軍デビュー。同10月3日・ヤクルト戦でプロ初先発し、5回途中5失点で初黒星。最速156キロの直球が武器。背番号47。年俸700万円(推定)。

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