広島・佐々木V打 六回猛攻6安打5点 新井監督「エースの東くんから、いい攻撃できたのはすごく良かった」
「広島6-4DeNA」(15日、マツダスタジアム)
広島が逆転勝ちで4位・DeNAにゲーム差0と再接近した。1点を追う六回、佐々木泰内野手(23)が5月20日・DeNA戦以来の適時打となる左前適時打を放つなど、一挙5得点。相手先発・東をKOし、マウンドから引きずり降ろした。新井貴浩監督(49)は、打線のつながりを高く評価した。
迷いのないスイングから放たれた打球が三遊間を抜けると、佐々木は自軍ベンチを力強く指さした。端正な顔立ちから感情を爆発させるプレースタイルは、実に絵になる。自身約2カ月ぶりの適時打は難敵攻略に貢献する決勝打。「いい流れで打席に入れたと思います」と、小さくうなずいた。
1点を追う六回。赤ヘル打線が相手先発・東に襲いかかった。1死一、二塁から小園が「自分のバッティングで上からしっかりたたくことができました」と同点の左前適時打をマーク。続く佐々木も初球のスライダーを捉える左前適時打で勝ち越しに成功した。
その後も手を緩めない。1死満塁から石原が左中間フェンスをワンバウンドで越えるエンタイトル2点二塁打で追加点を奪うと、代打・秋山も右犠飛を放ち、東をノックアウト。この回だけで6安打を集め、一挙5得点を挙げると、試合の主導権をがっちりと握った。
チームにとってはもちろん、佐々木にとっても大きな一打となった。本来は引っ張って強烈な打球を飛ばすプルヒッター。しかし、4月28日・巨人戦での2号ソロを最後に、引っ張っての長打からは遠ざかっているのが現実。6月28日・阪神戦では右翼ポール直撃の3号ソロを放つなど、最近は中堅から右方向への打球が目立っていたが、本人は「実力不足です」ときっぱり。この日は久々に引っ張り強烈な打球を飛ばした。「もうちょっとドライブしないように打ちたかったんですけど、あの打席に関しては良かった」と手応えあり。理想の打撃を追い求め、試行錯誤は続いていく。
試合前時点で今季3試合の対戦で1勝2敗、防御率1・36に抑え込まれていた難敵を集中打で攻略。新井監督は「相手のエースの東くんから、あれだけいい攻撃ができたのはすごく良かった」と、打撃陣の反発力に合格点を与えた。
チームは再び4位・DeNAにゲーム差なしに接近。17日からは前半戦最後のホームゲームとなる首位・阪神との3連戦が待ち受ける。「前半戦はすごく迷惑をかけてきたのでその分、もっとやっていきたい」と大粒の汗を拭いながら気合を入れ直した佐々木。開幕4番を務めた男が、ここから本領を発揮する。
