広島・辰見 7・3復帰目指す 大野でリハビリ開始「そこまで悪くない。一日でも早く」 左膝内側側副靱帯損傷の診断

 「広島(雨天中止)巨人」(24日、マツダスタジアム)

 広島・辰見鴻之介内野手(25)が24日、広島県廿日市市の大野練習場でリハビリをスタートさせ、最短となる7月3日の1軍復帰に意欲を示した。20日のヤクルト戦で二盗を試みた際、左膝を強打。「左膝内側側副靱帯損傷」と診断され、23日に出場選手登録を抹消された。1軍完走の目標は断たれたものの、闘志は一切衰えていない。

 1軍復帰への道筋は、はっきりと見えている。辰見は「そこまで悪くないと思います。一日でも早く(1軍に)行けるように頑張りたい」と力を込めた。左膝を痛めたのは初めてだが、順調な回復ぶりを実感する。その表情に悲愴(ひそう)感はない。

 大野練習場で始めたリハビリ。午前はストレッチや電気治療などを受け、午後からは上半身の筋力トレを行った。患部の筋力回復と、全体の筋力維持を目的としたメニューに黙々と取り組んだ。

 アクシデントは20日のヤクルト戦で起こった。七回無死一塁から代走出場。石原の打席に二盗を試み、頭から滑り込んだ際に左膝を強打した。直後、ベンチに退き途中交代。22日に広島市内の病院で「左膝内側側副靱帯損傷」と診断された。

 16盗塁は、リーグ3位の成績。唯一無二の存在として、開幕から欠かせない戦力だ。今季の目標に掲げていた「けがなく1軍完走」を果たせなくなり「悔しさはある」と本音を吐露。それでも、すぐさま顔を上げた。

 「迷惑をかけているなという気持ちもありますけど、しっかり回復して、戻った時に良いパフォーマンスを出せるように準備したい」

 淡々とした口調の中に、逆境を成長の糧にしてみせるという強い決意がにじんだ。

 果敢なヘッドスライディングは、背番号69の代名詞といえる。負傷の原因を「技術不足」と振り返り、「あの場面で選択したのは僕。『しなければよかった』というのは全くない」と、後悔の念はなかった。だからこそ、復帰後もプレースタイルを曲げるつもりは毛頭ない。己の信念を貫く覚悟を示した。

 新井監督は、「焦ることなく治してほしい」とした上で、「最短で戻ってきてもらえれば、と思っている」と話していた。最短での再登録は7月3日。今週末からランニングやダッシュなどのメニューを再開する予定で、復帰へ向けてステップを踏んでいく。

 「プラスに捉えるしかない。この先どうしていくかが大事。一日、一日やれること、やるべきことをやっていきたい」。辰見は視線を前に向けた。離脱の悔しさをエネルギーに変え、再びグラウンドを縦横無尽に駆け回る。

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