広島・斉藤優 今季初先発で上々5回1失点 150キロ台連発で日本ハム打線に真っ向勝負 「とにかく全力で、全力で」
「広島0-2日本ハム」(16日、マツダスタジアム)
広島の斉藤優汰投手(22)が今季初登板初先発を5回3安打5奪三振1失点で終えた。150キロ超の直球を軸に、カーブやフォークなど織り交ぜ、地元北海道の日本ハムを相手に堂々と腕を振った。今季初黒星を喫し、プロ初勝利はお預けとなったものの、存在感を示した登板だった。チームは敗れ、今季の交流戦を5勝12敗1分けで終えた。
本拠地のマウンドで、斉藤優がまぶしい光を放った。五回2死三塁。水野を高めの直球で押しきり、左飛に打ち取る。「やってきたことしか出せない。とにかく全力で、全力で投げました」。プロ初勝利こそ逃したものの、5回3安打5奪三振1失点と強い印象を残した今季初登板初先発だ。
パワーピッチャーの迫力を見せつけた。初回。先頭・水野を4球連続で直球攻め。最後は153キロの剛球で空振り三振に斬った。続く矢沢、水谷にも思い切り腕を振る。2奪三振を含め、三者凡退発進したこの回は、10球中9球が直球だった。
その後も自身の特長を前面に押し出す。一発がある強打者に対しても、臆することなく腕を振り抜き真っ向勝負。「やっぱり、2軍でも真っすぐをベースでやってきた」。この日の最速は155キロ。64球中、43球が直球だった。
バッテリーを組んだのは持丸だ。試合前のミーティングを含め、直球が多かった理由を「打者の反応を見ながら、かわしてかわしてになっても、斉藤(優)の良さが出ないというのは、話しました。自分もそう思っていた」と説明した。
開幕は2軍スタート。中継ぎ登板では、思うような結果が出ずに試行錯誤した。実戦から離れ、ブルペンに数多く入ることでフォームを修正。左手の使い方を見直したことで壁ができ、直球の球質が向上した。新井監督は「ナイス投球だった。自信にしてもらいたい」と力を込めた。
反省点もあった。0-0の四回2死三塁。大塚に、三塁線へのバント安打を決められ先制点を許した。「ケアできたと思う。ちょっと油断していた。悔やまれるところ」と右腕。決められたのは、初球の直球。1球目に直球が多いと判断され、狙われた可能性があるだけに、状況を判断しての初球の球種選択を、次回登板での課題とした。
北海道岩見沢市出身の22年度ドラフト1位。今季初登板の相手は、地元球団だった。「対戦できて良かった」。黒星を喫したものの、1軍で初めて持丸との“道産子バッテリー”でもあり特別な夜となった。
「(直球で)カウントも取れたし、ある程度、コースにも投げられた。自信にしていいかなと思います」。若鯉の台頭は、チームにとって明るい光。悔しさと手応えの両方をかみしめながら、背番号47は力強く前を向いた。
