広島・坂倉 2打席連続適時打!主砲復調が光 球団初の交流戦開幕5連敗「頑張るだけ」

3回、勝ち越しとなる適時二塁打を放った坂倉は指を立てる(撮影・北村雅宏)
 1回、先制となる適時打を放つ坂倉
2枚

 「ソフトバンク4-2広島」(30日、みずほペイペイドーム)

 今日こそ、トンネルを抜ける!広島が球団史上初の交流戦開幕5連敗を喫した。みずほペイペイドームでは、2021年から1分を挟んで9連敗と“鬼門”で苦しむ状況が続く中で、坂倉将吾捕手(28)の孤軍奮闘の活躍が光った。4試合ぶりの安打となる先制打を含む2安打2打点と、復調をアピール。現状打破を目指し、勝利につながる一打を放っていく。

 交流戦の“開幕”はいつ訪れるのか-。試合後、坂倉は厳しい表情のまま敗戦を受け止めつつ、前を向いた。「変わらず、1試合1試合頑張るだけかなと思います」。4試合ぶりに快音を響かせた4番打者。勝利へはつながらずとも、中軸としての意地は示した。

 初回先頭の名原が相手先発・前田純に対し、中前打で出塁。その後1死一、三塁と好機が拡大し、坂倉が打席を迎えた。1ストライクから放ったふらふらと上がった打球は、二塁手・牧原大のグラブをかすめて中前にポトリ。「良いところに落ちてくれた」と淡々と振り返った先制打は自身6試合ぶりの打点となった。

 三回2死一塁では、坂倉らしい鋭い打球で仕事を果たす。1ストライクから相手左腕の138キロ直球をフルスイング。打球が右翼フェンスを直撃し、ボールが転々とする間に一走・菊池が一気に生還した。「キクさんがよく走ってくれたおかげで点につながりました」と、ベテランの激走に感謝。23日・中日戦(バンテリン)以来となる複数安打をマークした。

 チームの全得点をたたき出した背番号31を新井監督は、「サクはいいバッティングだったと思います」と褒めたたえた。31打点は阪神・森下に並んでリーグ2位。同1位の阪神・佐藤輝は38打点。このまま積み重ねていけば、自身初の打撃タイトルも夢ではない。得点力不足に悩む赤ヘル打線の中で、突出した貢献度でチームを支えている。

 前日29日に28歳の誕生日を迎えた。同日の第1打席では、左翼席の鯉党からバースデーソングのプレゼント。演奏後には球場全体から大きな拍手が送られた。今季がプロ10年目。「もう一回、頑張らないといけない」と臨む節目のシーズンで、キャリアハイに迫る活躍を続けている。

 チームは球団ワーストとなる交流戦開幕5連敗を喫した。ペイペイドームでは9連敗と目を背けたくなる数字が並んでいる。この日、0・5ゲーム差に迫られている中日が敗れたため、最下位転落の危機は免れたが、厳しい状況に変わりはない。まずは現状を打破する1勝を-。坂倉のバットが誰もが求める勝利へと導いていく。

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