広島・新井監督は「今の時期にふさわしい監督だ」 ブラウン元監督がエール「ガンバレ!」2006年から2年間、監督&主軸
広島で現役時代にプレーし、監督としても4シーズンにわたってチームを指揮したマーティー・ブラウン氏(63)がデイリースポーツの取材に応じ、新井貴浩監督(49)にエールを送った。2006年から2年間、監督と主軸選手の間柄だった2人。変革期のチームで采配を振った“先輩”は、荒波に立ち向かう現コイ将の背中を強く押した。
もう20年も前の話なのに記憶は鮮明だ。「新井はどんな選手だったか」。そんな問いに対し、ブラウン氏は昨日のことのように、06年の最終戦での出来事を話し始めた。
「新井はあと2打点で100打点だった。そんな中、(新井の)前に打っていた梵(英心)が塁に出て、彼が盗塁を決めて。もう1人塁に出て新井がヒットを打って100打点に到達した。新井は自分が当初、思っていた通りの成績を残した」
今も色あせないカープ監督時代の記憶。そのページをめくると、背番号25が見せた無類の勝負強さが刻まれていた。
ブラウン氏は同年からチームを指揮。その時の主砲が新井(現監督)だった。「黒田(博樹)と新井という投打のリーダーがいて、新井の場合は自分の意見をどんどん話してきた」と振り返る。高いコミュニケーション能力に触れ、「こいつは将来もし監督になれば良い監督になるだろうな」と思い描いていた。
当時のチームは緒方孝市と前田智徳は30代後半に入り、黒田と新井も中堅の域に足を踏み入れていた。「自分が監督としてカープに来た時、チームは変革期にあった」。在任4年の間、若手を積極起用し、梵や前田健太らが頭角を現した。結果は4年連続Bクラスだったが「あそこで築いた土台があったから、チームがあの後に良い方向にいったと自分では考えている」と胸を張る。
若手を育てていく上でチームは成熟期と変革期を繰り返す宿命にある。20年前の自分と同じように今、新井監督は変革期のチームを率いている。ブラウン氏は「良い時期に新井は監督をしていると思う」と語り、「なぜなら、新井は選手として素晴らしい成績を残し、誰からも愛される人格者でもある。監督として何をやろうとしているのか、はっきり言葉にすることで、選手も監督・新井についていこうとなるんじゃないか。新井は今の時期にふさわしい監督だ」とうなずいた。
かつての愛弟子へ最後に「ガンバレ!」と日本語でエールを送った。遠く離れた米国の地から新井カープの躍進を願っている。
◆マーティー・ブラウン(Marty Brown)1963年1月23日生まれ、米国オクラホマ州出身。63歳。現役時代は185センチ、88キロ。右投げ右打ち。85年度ドラフト12巡目でレッズと契約。88年メジャー初出場を果たし、90年はオリオールズでプレー。メジャー実働3年で35試合出場にとどまる。92年に広島入りし、同年チーム最多タイの19本塁打、翌年93年は2位タイの27本塁打と活躍。日本通算257試合、打率・256、50本塁打、165打点。06年から4年間にわたり広島の監督を務めた。10年は楽天の監督に転じ、同年限りで退団、帰国した。NPB監督通算318勝382敗19分け、勝率・454。通算12度退場はプロ野球2位(最多はタフィ・ローズ14度)。現在は米国ミズーリ州で野球教室「Brown’s Baseball Academy」を運営。





