広島・ドラ1平川 開幕1番!ドラフト制度後球団史上初 新井監督明言に頼もし「ノーアウト二塁を作れるようにしたい」
「オープン戦、ソフトバンク5-7広島」(21日、みずほペイペイドーム)
広島のドラフト1位・平川蓮外野手(21)=仙台大=の「開幕1番」が21日、決まった。ソフトバンク戦後、新井貴浩監督(49)が明言した。平川はこの日、初回に右前打を放つなど2安打を記録。オープン戦は19安打、打率・317だ。ドラフト制度以降、球団の新人選手が開幕スタメンに名を連ねれば4人目。さらに「開幕1番」なら、球団史上初の快挙だ。
積み重ねた結果で、平川が「開幕1番」をつかみ取った。試合後、新井監督が「打順は1番?もう、それでいく」と明言した。広角に打ち分け、量産した安打。熾烈(しれつ)を極めた定位置争いに勝ち、大型スイッチヒッターのリードオフマンが誕生した。
大役を担う。平川は、1番決定に驚きを隠さなかった。それでも、すぐさま表情を引き締め、前を見据えた。「新人なので、フレッシュにいきたい。ノーアウト二塁を作れるようにしたい」。重圧も力に変え、打席に立つ覚悟がにじんでいた。
この日の快音も、実力を証明するには十分だった。「1番・中堅」で出場し初回、右打席に立ち、内角球を右前打。五回には左打席で、直球を逆らわず左前へ運んだ。19安打はチームトップ。隙のない「切り込み隊長」の姿が、頼もしかった。
オープン戦の1番はこの日を含め4試合。3番が最も多い10試合だ。新井監督は1番を選択した理由について「新人なので。1番打者は自由に打席に入れるので、制約もない。彼の良さが出るのかなと。のびのび打席に立てるから」と、親心をのぞかせつつ説明した。
平常心で打席に立っている。「(中村)奨成さん、小園さん、(佐々木)泰さんとか、たくさん良い打者がいる。あまり『自分が、自分が』とならずに打ててるかなと思います」と平川。自身の後に控える好打者たちが与えてくれる安心感。気負い過ぎずにバットが振れる要因だ。
球団史に新たな1ページが刻まれる瞬間になる。ドラフト制度以降、新人選手の開幕スタメンは、69年山本浩司(のちに浩二と改名)、06年梵英心、22年の末包昇大のみ。平川が4人目だ。さらに「開幕1番」は、同球団史上初。加えて両打ちとなれば、インパクトは計り知れない。
「開幕1番」の先に見据えるのは、シーズンでも結果を出し続けること。「ゴールじゃない。開幕スタメンに決まったからと言って、打てないんじゃ意味がない」ときっぱり。2安打したこの日も反省を忘れない。「真っすぐを狙っていたけど、ちょっと芯を外された。一発で打てるようにしたい」。向上心がある。
22日のソフトバンク戦(マツダ)がチームとしても、個人としても総仕上げの舞台。「勝って終わりたい。良い流れで開幕戦にいけるように」。背番号51が、逆襲を狙うカープの号砲を鳴らす。
◆広島新人の開幕戦スタメン出場 ドラフト入団選手では過去3人。69年山本浩司=6番中堅、06年梵英心=6番二塁、22年末包昇大=7番右翼。平川が1番打者として開幕戦に先発すればドラフト導入後では球団初となる。なお他球団ではロッテ西川史礁が昨年、1番左翼でスタメン出場を果たした。(選手名は当時)





