広島・坂倉「引っ張りだけじゃ限界」逆襲ヒント見つけた 好調21年、24年後半戦に共通データ「それを高めていく」
広島・坂倉将吾捕手(27)が10日、同僚の玉村昇悟投手(24)らと高知市のINOUE・東部スポーツパーク野球場で行っている自主トレを公開した。不振だった昨季からの逆襲に向け、広角打法の習得に意欲。節目となるプロ10年目のシーズンへ、闘志を燃やした。
今年も土佐の暖かな陽気が選手たちを包み込む。気温は3月上旬並みの15度まで上昇。坂倉が放った打球は広がった青空へと吸い込まれるように、次々と伸びていった。4年連続となった高知での自主トレ公開。「暖かくていい練習ができているなと思う」と充実感をにじませた。
昨年の同時期は右肘のクリーニング手術明けだったため、メニューに制限がかかっていたが、今年は頼もしい姿を示した。午前中は二塁への鋭いスローイングを披露すると、午後からは打撃練習でみっちりスイング。「キャンプ、シーズンが始まってからも競争だと思う。それに耐えられる体をつくるのが大事」と、長い戦いを見据えた体づくりに取り組んでいる。
原動力となっているのは昨季の苦い思い出だ。春季キャンプで右手中指を骨折し、開幕は2軍スタート。復帰後も攻守にわたって精彩を欠き、104試合で打率・238、5本塁打、37打点と悔しいシーズンを送った。
復活への材料として、過去の自分を参考にしている。打率・315をマークした21年、絶好調だった24年の後半戦など好調時のデータに着目すると、共通して逆方向への打球の割合が現在より多くを占めていた。
昨季放った5本塁打は、全て右翼席への打球。引っ張り傾向にあった打撃を、3年ぶりに参加した昨秋のキャンプで見直しに着手した。「引っ張りだけじゃ限界がある。広角に打てていた時がよかったのはデータ的にも出ている。もう一回、いろんなポイントで打てるように。方向性は出てきているので、それを高めていくだけ」と、取り戻しつつある感覚をこの冬で自分のものにする意気込みだ。
新井監督が「競争」を強調する中、まず目指すのは本拠地で行われる3月27日・中日戦の開幕スタメンだ。「去年、地元開幕で(けがのため試合に)出られなかった。個人的に楽しみにしていた。(今年は)出たいなと思います」と強い決意で争いに飛び込んでいく。
今季はプロ10年目となる節目のシーズン。「(チームの)中心とか言われるんですけど、いったん忘れて、まずは自分の成績に集中したい。しっかり成績を残して、みんながついてくるようにやりたい」と坂倉。春の日差しが降り注ぐ高知から、逆襲への第一歩を踏み出す。





