広島・床田 下半身強化で最速152キロ超える 打倒阪神へ「やり返せるように」パワーアップでリベンジ

 広島・床田寛樹投手(30)が17日、荷物整理でマツダスタジアムを訪れ、来季は自己最速更新で打倒・阪神を目指すことを誓った。今後は自主トレの拠点を母校・中部学院大に移し、自己最速152キロ超えに向けて下半身強化に励む。今季の阪神戦は8試合で2勝6敗。パワーアップした肉体を作り上げ、リーグ覇者へのリベンジを図る。

 左のエースとして、やり残した仕事がある。2年連続で引き立て役に回るつもりはない。マツダスタジアムを訪れた床田は新たなシーズンを見据え「打倒・阪神で。やり返せるようにしたい」と静かに闘志を燃やした。

 今季の阪神戦は8試合の登板で2勝6敗。チームが先発ローテを再編し、あえて床田を阪神戦にぶつけることもあった。昨季の対戦は5試合で3勝2敗、防御率1・30だった一方、今年は大きく黒星が先行した。「防御率はそこまで悪くないと思うけど、今年は特別やられたなという感じ」と話すように防御率2・88と大崩れはしていない。同戦の被弾は森下に許した1本のみで、佐藤輝を13打数2安打に封じるなどプラス要素もあった。

 そこで鍵を握るのは粘りの投球だ。8試合のうち6度が大竹とのマッチアップで、村上と才木が1試合ずつ。エース級同士の顔合わせなら、必然的に僅差の展開になる。

 「僕と当たり続けている人たちは勝っている。そこは自分の実力不足なので、覆せるように。カード頭なら好投手が来るから、何とか粘り負けないようにできれば。相手投手よりも長く投げて先にマウンドを降りなければ、おのずと勝ちは付いてくると思う。まずは相手投手に負けないように」と青写真を描いた。

 リーグ覇者へのリベンジへ、今オフは下半身強化と球速アップに着手。18日以降は自主トレの拠点を母校・中部学院大に移し「ウエートがメインで(強化部分は)お尻、太もも裏。下半身を多めに。出力が上がればスピードも出ると思うので、MAXを狙いつつ平均(球速)を上げる」と展望を明かした。

 プロ入り後の自己最速は22年の152キロ。同年8月3日・DeNA戦で走塁中に右足首を骨折して以降は、計測していない。「足首が折れて今年(の最速が)151キロ。ちょっと落ちているかなと。1キロ分、出力が落ちていると思う」と分析。最速更新を狙い、先発投手としてのレベルアップに意欲を示した。

 今季は8月終了時点で9勝を挙げるも、9月は4戦4敗。結果的に9勝12敗、防御率3・15で3年連続の2桁勝利を逃した。昨年も9月以降は5戦4敗。秋口の失速は、もう繰り返せない。自身を表す来年の漢字には「強」を選び「今年も去年も(自分が)弱かったので」と床田。過去の自分を上回る快速球を手に入れ、猛虎をねじ伏せる。

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