広島ドラ2 亜大・斉藤「日本を代表する投手に」 ドラ1指名されなかった「悔しさ」バネに MAX152キロ右腕
「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(23日、都内ホテル)
広島からドラフト2位指名を受けた斉藤汰直(たいち)投手(21)=亜大=は、指名された瞬間も表情を崩さなかった。胸に去来したのは安堵(あんど)感と悔しさだった。直後の会見では「まずは自分の名前が本当に呼ばれてホッとした気持ちと、どこか悔しい思いも少しあります」と本音を吐露した。
最速152キロ右腕として、1位指名の可能性が出てくるほど前評判は高かった。しかし、同じ東都リーグでしのぎを削った青学大・中西が中日から1位で指名されるなど、同世代の投手が1巡目で名前が呼ばれた中、自身は1巡目では指名されなかった。
「やっぱり大学4年間、ドラフト1位で指名されるという目標を持って練習してきた」と右腕。「同級生が自分の前で呼ばれたところに悔しさを持って。呼ばれた順番はプロ野球に入ったら関係ないと思うので、世代を代表できる投手になっていきたいと思います」と前を見据えた。
広島にはこれまで縁がなかったが、カープという球団には「本当にファンの方々が温かくて、地元愛の強い」という印象を抱いている。
球団は「先発完投型の将来のエース候補」という期待をかけ、右腕もプロで先発として活躍を思い描く。「まずはカープを代表する投手になって、日本を代表する投手になっていきたい」。悔しさを味わい、その目はすでに燃えていた。
◆斉藤 汰直(さいとう・たいち)2003年12月7日生まれ。21歳。兵庫県出身。183センチ、90キロ。右投げ右打ち。小浜小1年時にポルテで野球を始め、川西タイガースに所属。宝塚中では軟式野球部でプレー。武庫荘総合を経て、亜大では1年春からベンチ入り。最速は152キロで持ち球はツーシーム、フォーク、カットボール、カーブ。寝ることが好きで、憧れの選手は米大リーグ・メッツの千賀滉大。




