広島・松山「体が動かなくなるまでやろうと思う」40歳のベテラン NPB以外も視野 現役続行目指す
「広島1-3ヤクルト」(4日、マツダスタジアム)
割れんばかりの大歓声を背に受けて、力強く素振りを2回繰り返した。誰もが待ちわびた「代打・松山」の登場。ようやく訪れた今季初打席に「正直、緊張していた。併殺を打ったらどうしようと思って。見事3球目に併殺になってしまい、少し申し訳なかった」と広島・松山竜平外野手は率直な思いを明かした。
広島での最終打席は2点を追う九回無死一塁。「最後に、いいところを見せられたら」と2球目のファウルでフルスイングを披露した。3球目を打って遊ゴロ併殺も「僕らしいと言えば僕らしいかな」と笑顔。球場全体からは惜しみない拍手が注がれた。
今季限りで退団するが、ここで終止符を打つわけにはいかなかった。40歳のベテランは「体が動かなくなるまで、納得できるまでやろうと思う」とNPB以外も視野に入れて、現役続行を目指す。
「こんな中途半端な選手ですけど、18年も雇ってもらって本当に感謝しかない」。不惑を迎えても尽きることのない野球への情熱を胸に、次なる舞台で完全燃焼する。





