広島・斉藤 雨中のプロ初先発もホロ苦5失点で初黒星 ヤクルト主砲・村上から空振り三振奪取
「広島1-6ヤクルト」(3日、マツダスタジアム)
雨中の登板で収穫と課題が入り交じった。22年度広島ドラ1・斉藤優汰投手がプロ初先発。4回2/3を6安打5失点でプロ初黒星を喫した。立ち上がりは「リズムが悪くなってしまった」と反省するも、「三回以降はランナーを出しながらも、それなりにリズム良く投げられたのかなと思う」と一定の手応えもにじませた。
立ち上がりは抜け球も多く、村上の犠飛とオスナの適時打で2点を献上。自身初となる1軍の先発マウンドに「緊張はなかった」と言うが、「ちょっと(ストライクを)取りにいくような形になって、慎重になりすぎている部分はあった」と冷静に自己分析した。
それでも三回は内山、村上、オスナのクリーンアップを三者凡退に仕留めた。主砲・村上に対しては低めの直球で押していき、最後は外角へのカーブで空振り三振を奪取。球界随一のパワーヒッターからの三振は大きな自信になるだろう。
最終的に五回を投げきることはできなかった。降板後にはベンチで新井監督から「今日はどうだった?」と声をかけられ、丁寧に振り返る姿が印象的だった。
指揮官は「この経験というものを来年につなげてほしいし、もうフェニックス(リーグ)に行くし、もう始まっているんで」と背中を押した。未完の大器が踏み出した大きな一歩。プロ初勝利は来季に取っておく。





