広島・黒原 10月中にブルペン入り→秋季キャンプで実戦復帰! 左膝手術から5カ月、体重増加で「肩のポジションが安定」

 広島・黒原拓未投手(25)が11月の秋季キャンプ中に実戦復帰を目指していることが30日、分かった。今春キャンプで左膝の違和感を発症。5月に同箇所の手術を受け、3軍(リハビリ組)での調整を続けていた。10月中にブルペン入りし、徐々に強度を高めていく予定。来季の復活を目指し、歩みを進めていく。

 長かったリハビリ生活の出口が見えてきた。3軍での調整を続けている黒原は、「平地で投げるのはもう問題ないです。あとは切り返しや着地とかの動作を確認したい。そこを乗り越えれば(復帰が)見えてくるかなと思います」と現状を明かした。

 21年度のドラフト会議で1位指名され、カープに入団。1、2年目は苦しんだが、3年目の昨季はブルペン陣の一角としてフル回転でチームを支えた。5月25日・DeNA戦(横浜)でプロ初勝利をマークするなど、自己最多53試合に登板。4勝3敗、防御率2・11の成績を残し、新人王投票では巨人・船迫に次ぐ2位にランクインした。

 飛躍のシーズンから一転、4年目の今季は試練が待っていた。春季キャンプ中に左膝の違和感を訴え、チームを離脱。開幕後も3軍で調整を続けていたが、5月2日に広島市内の病院で左膝外側半月板の縫合手術を受け、今シーズン中の復帰は難しくなっていた。

 手術から約5カ月。ようやく復帰への道筋が見えてきた。今月中にブルペン入りし、11月の秋季キャンプで行われる紅白戦やシート打撃での復帰登板を目指す計画を立てている。畝3軍統括コーチは「まだフィールディングとかはできていない段階だけど、ここまでは順調にきている。キャッチボールの球も強くなってきた。ここからも慎重に一歩ずつ進めていけるように」と見通しを明かした。

 左腕は長い離脱期間を無駄にしなかった。リハビリ期間中は肉体強化。下半身の運動には制限がかかったが、「上半身は(手術の)影響なくできた」とシーズン中には取り組んでこなかったトレーニングにも着手。体重増加にも成功し、「投げる時に肩のポジションが安定するようになった」とNEWボディーに手応えを示している。

 今季、チームの救援防御率は昨季の2・33から現時点で2・79と悪化している。実績のある黒原が復帰すれば、改善される可能性は大いにある。「秋季キャンプの実戦で投げられれば、来年もスムーズに入っていけるのかなと思う。無理のない範囲で進めていきたい」と黒原。苦しかった時間を力に変えて、着実に復活ロードを歩んでいく。

 【黒原のここまでの経過】

 ◆25年2月3日 1軍スタートとなった春季キャンプ3日目に下半身の張りを訴え、別メニュー調整となる

 ◆同4日 ブルペンで45球を投じる

 ◆同6日 シート打撃に登板予定も回避。左膝の違和感で1軍キャンプを離脱

 ◆同8日 3軍(リハビリ組)に合流

 ◆同5月2日 広島市内の病院で左膝の手術を受ける。術式は「関節鏡視下左膝外側半月板縫合術」

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