広島 大炎上の床田に新井監督「本人がどうやって克服していくか」若手野手陣の奮起は高評価

 「ヤクルト11-1広島」(26日、神宮球場)

 広島が大敗を喫し、最下位・ヤクルトに3年ぶりのシーズン負け越しが決まった。ヤクルトとのゲーム差は4となった。

 先発・床田が乱れた。初回に1点を失い、三回に6失点。今季自己ワーストタイの三回途中10安打7失点でKOされた。3年連続の2桁勝利はならず、自己ワーストを更新する12敗目。9月は4戦4敗となった。

 若手主体の攻撃陣は、大卒2年目の佐藤啓が存在感を発揮。一塁強襲の適時打でプロ初打点をマークし、ドラフト1位・佐々木は14試合連続安打を記録した。さらに五回に代打・内田が右翼への二塁打を放ち、今季初安打。また打率、安打数、出塁率でリーグ3冠をキープしている小園の出場はなかった。試合後の新井貴浩監督(48)の談話は以下の通り。

 -床田が厳しい投球になった。

 「やっぱり真っすぐのキレがないから。真っすぐのキレがないから、変化球がいいところにいっても拾われるよね。いろいろ(打たれる)要素があると思うけど、全てはやっぱり真っすぐのキレだと思う。バッターがキレを感じてないから、いいところに投げても拾われるという。まあ今日でトコは(今季)最後になるので。昨年もそういう傾向にあったと思う。夏前くらいから。本人もそれは分かっていると思うし、それは本人がどうやって課題として克服していくのか、シーズンオフの取り組みで。そこを来年の楽しみにしたいと思う」

 -劣勢の中、結果を出した若手もいた。

 「そうやね。湘大(内田)も1打席目は変化球を逆方向、2打席目も150キロを超える球を引っ張ってヒットにした。いい当たりだったから、本当にいいものを見せてくれたと思う。あとはハルン、滝田も良かったし。いいものを見せてくれた」

 -栗林などが1軍に残っているのも床田に10勝をさせたい思いから。

 「そうやね。だからトコが3年連続2桁懸かっていたので今日まで栗林と森浦と島内は(ブルペンに)入ってもらった。勝っていたら、あの3人でいこうと思っていた。でも今日で床田もラストなので、あの3人には『お疲れさん』ということで」

 -常広が中継ぎ登板。

 「まだ(今季は)終わってないけど、来年もあるから、いろんな可能性も探りながら、大切に戦っていきたいということかな」

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