広島6人抹消で若鯉アピール合戦勃発 林晃汰が主役へ名乗り「とにかく存在感を出せるように」
シーズン残り6試合で繰り広げられる若鯉たちのアピール合戦。その主役に広島・林晃汰内野手が“立候補”だ。荷物整理のためマツダスタジアムに姿を見せた大砲候補は、「状態は良い感じ。それを1軍でも出していくだけだと思います」と決意を口にした。
チームは20日・巨人戦(東京ド)に敗れ、2年連続のBクラスが確定。試合後、新井監督が「今まで以上に若い選手にチャンスが来る」と話していたように、22日には秋山、菊池、坂倉ら6人が抹消。23日から複数の若手が1軍に合流し、出場機会が与えられることが予想される。
今季3度目の昇格見込みとなった林は、7月20、21日・ヤクルト戦(神宮)で自身初の2試合連続本塁打をマーク。7年目での覚醒を予感させたが、打率・182と堅実さを欠き、8月4日に降格となった。
それでも2軍では逆方向を意識した打撃を磨き、ここまで打率・284、8本塁打、32打点と安定した成績。21日のウエスタン・中日戦(由宇)でも2安打1打点と状態の良さを示し、「1年間を通して(打撃フォームを)しっかり固められた」と手応えを語る。
アピール機会を求める若鯉にとっては、喉から手が出るほど欲しかった1軍での打席。「残り試合も少ない。とにかく存在感を出せるようにしたい」と林。チーム状況は関係ない。約1カ月半ぶりの晴れ舞台でもう一度、輝きを放つ。
◇林 晃汰(はやし・こうた)2000年11月16日生まれ、24歳。和歌山県出身。181センチ、98キロ。右投げ左打ち。内野手。智弁和歌山高から18年度ドラフトで広島から3位指名。20年10月9日のヤクルト戦でプロ初安打。21年には102試合に出場し、10本塁打をマークした。高校通算49本を記録した長打力が魅力、広角にも打てるバッティングが武器のスラッガー。





