広島・松山が代打でタイムリー!田中が3安打 今季由宇最終戦でベテランが意地 田中「いつでも準備はできています」

 4回、適時打を放ちタッチを交わす田中
 4回、右中間への適時二塁打を放つ松山(撮影・高橋涼太朗)
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 「ウエスタン、広島5-5中日」(21日、由宇球場)

 秋晴れの空の下、立ち見も出るほどの満員となった由宇球場。同球場での今季最終戦にふさわしい熱気の中、広島のベテラン勢が意地を見せた。試合は引き分けに終わったものの、田中は「(由宇での今季)最終戦ということもあってしっかりとした姿を見せようと思っていた。結果で示せたのかなと思う」と胸を張った。

 まずは田中のバットが試合を動かした。初回1死二塁で迎えた第1打席。三浦のスライダーを引っ張り込むと、打球は一塁線を破る先制の適時二塁打に。二回も右翼線への二塁打を放つと、四回は根尾から中前適時打をマーク。5打数3安打2打点の活躍で鯉党を沸かせ、「いい場面で打てたと思います」とうなずいた。

 代打の切り札も黙っていない。四回無死一塁で「代打・松山」がコールされると、由宇球場は大歓声。それに応えるように根尾の144キロを右中間フェンス手間まで運ぶ適時二塁打を放った。五回には堂林も代打で登場。福から左前打を放ち、こちらも大きな拍手を浴びた。

 実績組の元気な姿に高2軍監督は「ベテランがさすがだという試合だった」と笑顔。試合後、ナインが整列しあいさつを行うと、1000人を超えるファンからは「来季は頼むぞ!」と温かい声援が送られた。「いつでも準備はできています」と田中。来季以降の戦いでも、ベテランの力が必要になる時は必ずやってくる。

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