広島・黒田博樹氏が盟友・カーショーへ惜別メッセージ「人を動かす存在であることが『カーショー伝説』の根幹」ド軍時代に“新人”同士で意気投合
広島の黒田博樹球団アドバイザー(50)が19日、米大リーグ・ドジャースのクレイトン・カーショー投手(37)が今季限りで現役を引退することに際し、コメントを寄せた。
黒田氏とカーショーは2008年から4年間、ド軍でチームメートだった。同氏は「メジャーリーグの第一線で長くキャリアを積み重ね、今季も2桁勝利を挙げる中で、現役生活にひと区切りつける決断を下したのはカーショーらしいと感じます」とリスペクト。その上で、「私は年上ですが、野球に向き合う姿勢や投球に込めた勝利への執念など、彼には多くのことを学ばせてもらいました」と当時を思い返した。
カーショーは今や、ド軍のレジェンド。そんな左腕に対して、「偉大な記録はもとより、世代を超えて人を動かす存在であること自体が、カーショー伝説の根幹だと思います」と話し、「背番号『22』がLAのマウンドで見られなくなるのは寂しい限りですが、いまは、長いキャリア、本当にお疲れさまでした…という気持ちです」とねぎらいの言葉を贈った。
黒田氏は07年終了後に海外FA権を行使し、ド軍に入団。メジャー1年目の08年は、同じくメジャー昇格を果たしたばかりのカーショーと日頃からキャッチボールなど行い、“新人”同士として意気投合。盟友として知られている。今年3月にド軍が東京ドームで開幕戦を行った際には再会も果たしていた。
カーショーは06年ドラフト1巡目、全体7位でドジャースに入団した左腕は、数少ない生え抜き選手として08年のメジャーデビューから今季まで18シーズンにわたり、通算452登板、222勝96敗、防御率2・54、3039奪三振をマークしたほか、サイ・ヤング賞3回、MVP1回、最多勝3回、最優秀防御率5回、最多奪三振3回、球宴11回など、輝かしい実績を残した。今季もここまで10勝2敗の成績を残している。




