広島・小園 止まらない8戦連続安打!最多安打へまた一歩 打率&安打数&出塁率トップキープ「出られたら頑張ります」
「広島1-6阪神」(17日、マツダスタジアム)
雨に打たれながら試合開始を待ち続けた鯉党に、数少ない見せ場を届けたのは広島・小園海斗内野手だった。「コンパクトにうまく対応することができました」。引っ張り込んだ鋭い打球が一、二塁間を破ると、本拠地は沸き立った。
1点を先制された直後の三回だ。1死から床田が村上の148キロを捉えると打球は右中間を真っ二つ。場内がどよめきに包まれる中、悠々と二塁に到達した。
その後、2死一、二塁となり打席には小園。フルカウントから内角高めの直球に対し、バットを上からたたくようにスイング。ライナー性の打球が右前で弾むと、スタートを切っていた二走・床田は余裕をもって生還した。8試合連続安打となる一打は、すぐさま試合を振り出しに戻す貴重な適時打。「床(田)さんがチャンスを作ってくれたので、何とかかえすことができてよかったです」と胸を張った。
自身初のタイトル獲得へ、9月に入ってラストスパートに突入している。今月は56打数22安打、打率・393。14試合で無安打はわずか1試合と安定感が光る。この日は1安打に終わったものの、打率、安打数、出塁率でリーグトップをキープしている。
次戦以降を見据え、「(試合に)出られたら頑張ります」と敗戦に悔しさをにじませながら前を向いた小園。残り10試合。チームのため、そして自身のために快音を響かせ続ける。





