広島 中村奨成の会心弾で連敗を6でストップ「僕自身も後がないと思ってやってる」9月2勝目で逆転CS進出へ望みつなぐ

 「巨人2-3広島」(11日、東京ドーム)

 広島が連敗を6で止めた。同点の九回に中村奨成外野手が値千金の勝ち越し7号ソロを放った。

 2-2の九回先頭で打席に立った中村奨は石川の球を強振。打球が左翼席へ飛び込むと、右手を突き上げて、喜びを表現した。

 試合は広島が初回に先制した。2死から小園が右翼へ先制の3号ソロ。小園自身、3戦連続初回先制打となった。一発は5月15日・巨人戦以来。チームが初回に先制するのは直近6試合で5度目となった。

 しかし、先発・高が初回に岡本和と中山に適時打を浴びて、一時逆転を許した。それでも三回に中村奨成、大盛、小園の3連打で満塁の好機を演出すると、暴投の間に三走が生還し、同点に追いついた。

 その後は好機であと1本が出なかった。三回と七回の満塁機ではいずれも菊池が凡退し、勝ち越すには至らなかった。

 中盤から終盤にかけて試合が膠着(こうちゃく)していた中で生まれた中村奨の一発。これで3位・DeNAとは5差になり、9月2勝目で逆転でのCS進出へ望みをつないだ。

 中村奨はヒーローインタビューで「ピッチャーが頑張っていたので流れを持ってこれるようにと思って打席に入りました」とコメント。「自分自身、1番でいい結果を持って来れなかった。何とか1本打ててよかったです」と語った。「僕自身も後がないと思ってこの1年やっているので、その中で結果が出ているのでうれしいです」と前を向き、逆転CSへ「まだまだあきらめていません。食らいついていくので応援宜しくお願いします」と思いを吐露した。

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