広島・矢野 ビックリ1号!16安打10点爆勝の主役「ナイスパワーでーす」 初猛打賞、新井監督「よくしゃべってましたよ!」
「広島10-0西武」(8日、マツダスタジアム)
びっくり爆笑弾でチームを爆勝へと導いた。広島・矢野雅哉内野手がホームランを打つとチーム全体が盛り上がる。打撃で苦しんでいた背番号4が、待望の今季1号となる2ランをかけた。ベンチ前ではチームメートから頭をパシパシとたたかれ、新井監督は笑いが止まらない。お立ち台では「ナイスパワーでーす」と緩い口調で言って、ファンも笑わせた。
驚きのカウントから仕掛けた。1-0の四回2死二塁で3ボールから武内の内角直球にスイング。「監督とヘッドに『いっていいぞ』って言われていたので、思い切っていった」。捉えた当たりは雨を切り裂きながら、右翼席へ突き刺さった。五回には適時打も放ち、計3打点で今季初の猛打賞を記録した。
自慢の守備では爆肩(バッケン)を披露した。四回1死一塁で左翼線二塁打を浴びた際に一走は本塁に突入。左翼・ファビアンからの返球を受けた矢野は本塁へショートバウンド送球で走者を刺した。異次元の肩を見せた形だが、「(ボールを)握れなかったまま投げてしまった。もう一回見つめ直してやっていきたい」と語るから驚きだ。
新井監督は矢野の一発に「ビックリしましたね。よくしゃべってましたよ!しばらく1、2週間はうるさいと思います」と愛あるイジり。上向く打棒とともに口数はさらに増えていく。