広島・新井監督「何回も同じような…」阪神大竹に14戦10敗 「なんとかしたいんだけどね」1番に中村奨を起用も
「阪神5-2広島」(17日、甲子園球場)
緩急自在の技巧派左腕にまたやられた。相手先発の大竹に八回途中4安打2失点に抑え込まれ、今季初勝利を献上。広島・新井貴浩監督は「モンティー(モンテロ)のホームランだけか」と振り返り、「昨年もそうだけど何回も同じような…。なんとかしたいんだけどね」と悔しさをかみしめた。
初回は2死からファビアンが右前打で出塁も、次打者の末包が右飛に倒れた。三回も2死から中村奨が中前打を放ったが二盗失敗。序盤に得点できず相手を勢いに乗らせると、八回に坂倉が右前打を放つまで無安打に封じられた。
打てそうで打てない…。それが強く印象付けられたのは、4番の末包が超遅球を打って2打席連続で凡退した場面だ。四回2死での第2打席。79キロのカーブに片膝が地面に着くほど強振するも捕邪飛に終わった。七回2死の3打席目でも77キロのカーブにバットを出し、中飛に打ち取られた。末包は「2打席目は反応。3打席目はちょっと雑になってしまった」と反省した。
この日は前日に先頭打者弾を放っていた秋山をベンチスタートとし、右打者の中村奨を1番に起用したが、攻略までには至らず。大竹に対してチーム通算14試合で1勝10敗となり、相性の悪さは突出している。指揮官は「また次ということで」と前を向く。2週間後の30日からも本拠地で阪神との3連戦を控えており、大竹との対戦が見込まれる。上り調子だった鯉だが、突如として喫緊の課題を突きつけられた。





