広島・アドゥワ復活へ第一歩 2カ月ぶり実戦でMAX149キロ5回5K 「無事に終えられてよかった」
「ウエスタン、広島6-1くふうハヤテ」(24日、由宇球場)
2月のキャンプ中に右内転筋を痛めてリハビリを続けていた広島のアドゥワ誠投手(26)が24日、ウエスタン・くふうハヤテ戦(由宇)で実戦復帰を果たした。先発して最速149キロを計測するなど、5回3安打1失点の好投。昨季、自己最多タイの6勝をマークした右腕が完全復活へ大きな一歩を踏み出した。
時折、笑みを浮かべながら長い腕をしならせた。約2カ月ぶりとなった実戦のマウンド。アドゥワは復帰戦を振り返り「とりあえず、無事に終えられたのはよかったです」と小さくうなずいた。
けがの影響を感じさせない力強い投球を披露した。初回にこの日の最速149キロを計測。三者凡退で立ち上がり、大きな拍手を浴びた。三回に適時打を許し、先制点を献上するも、最後まで球威は落ちず。「もちろん投げるからにはゲームをつくらないといけない。五回まで投げられたのは収穫」と5回3安打1失点で今季初登板を終えた。
直球の力強さには、バッテリーを組んだ坂倉も太鼓判を押した。「あれだけ強い真っすぐがあれば、(三振が)取れると思います」と5奪三振を評価。右腕自身も「これで振り遅れるんだというのは結構あった」と手応えを口にした。
2月のキャンプ中に右内転筋を痛め、3軍(リハビリ組)に合流。そこから患部を無意識にかばうようになっていたフォームの見直しに取り組んできた。「まだ完全には癖が抜けていないんですけど、確認しながらやっていきたい」と先を見据えた。
今後は球数とイニングを増やしながら中6日でローテを周り、1軍昇格を目指していく。「投げるところで結果を残していくだけ」。復活への道のりを一歩ずつ歩んでいく。





