広島・大瀬良“五度目の正直”でマエケン超え 歴代単独最多マツダ46勝目へ「粘り負けないように」

 マエケン超えじゃ!広島・大瀬良大地投手(33)が21日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加し、先発する23日のヤクルト戦(マツダ)での今季初勝利へ意気込んだ。白星を手にすると、本拠地で通算46勝目となり、前田健太(現タイガース)を抜いて歴代トップに立つ。今季は3試合に登板し、防御率1・89ながら0勝。球団史に名を刻む記録で、今季1勝目を彩る。

 曇天の下、節目の1勝をつかみ取る準備を整えた。大瀬良は次回登板に向けて、空とは対照的な明るい表情で「粘り負けないように、一人一人、アウトを積み重ねていきたい」と力を込めた。

 今季で12年目を迎えた右腕。「いろんな思い出が詰まっている」というマツダスタジアムでの大記録にリーチをかけている。同球場で積み重ねてきた45勝は、前田健太に並んで球団歴代最多タイ。23日・ヤクルト戦で勝ち投手となれば、単独トップに立つ。

 昨年8月31日・ヤクルト戦で通算45勝目を挙げて先輩に並ぶも、そこから4試合連続で足踏みしている。「早く追い越せるのに越したことはない。一つ一つの積み重ねなので、次回の登板でそうなるといい」と“五度目の正直”で白星を手にする青写真を描いた。

 酸いも甘いも経験してきたマウンドだ。「ノーヒットノーランとか、すごい良い思い出もあるし、1年目はアウトを3つしか取れずに10点を取られたこともある。愛着があります」と回想。「僕にしか分からないと思うんですけど、なじんでいるような感じもするし、完全に理解しきっていないところもある。もっと投げて、あのマウンドを知り尽くしたい」と通算46勝目も通過点に過ぎないことを強調した。

 今季は3試合に登板して0勝1敗。防御率1・89ながら登板した3試合ともチームは敗れており、エースとして勝利に導く投球が求められる。「先発をやっている以上は勝ちがつくとうれしいですし、そうなることがベスト」と気合を入れた。

 前回16日・中日戦(マツダ)では8回2失点の力投。試合前のシャドーピッチングで体の使い方の感覚をつかんだといい、「負けはしたが、自分の中で収穫のある登板」と振り返る。「これを継続して投げられていければ、もっといいパフォーマンスが出せるんじゃないかな」と手応えを感じ取っている。

 マツダスタジアムで行われた投手指名練習では、爽やかな汗を流した。「まずはチームが勝てるように貢献したい」。ここまで未勝利の鬱憤(うっぷん)を晴らすような快投で、メモリアルな1勝を手にする。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス