広島・ドミンゲス 来日初登板6回1失点 戦う姿勢も見せ続けた「他の選手も一生懸命。自分もそこに」
「中日1-1広島」(8日、ぎふしん長良川球場)
新天地での初マウンドで、苦しみながらも試合をつくった。広島のジョハン・ドミンゲス投手が来日初登板初先発で、6回1安打1失点の力投。「ようやく投げる機会が来た。ベストを尽くしていきたい」と意気込んで迎えた初陣で、最低限の役目を果たした。
初回先頭の岡林に対して、3球連続ボールでスタート。それでもカウントを立て直し、最後は内角のカットボールで来日初奪三振を記録した。続くブライトは二ゴロ、カリステは右飛に打ち取り、三者凡退。上々の立ち上がりを見せた。
悔やまれたのは四回だ。先頭から2者連続四球で、1死を挟み再び四球を与えて満塁に。続く細川の遊ゴロ間に1点を失い、先制点を献上した。高さや硬さなどが独特な地方球場のマウンドに対し、「マウンドは関係ない。自分のコントロールできる部分だけに集中したい」と話していたが、制球を乱した隙を突かれる形となった。
それでもチームが昨季、8勝16敗1分けと大きく負け越した“天敵”に対し、六回まで必死に腕を振り、アウトを積み重ねた。打席でも、2打数無安打に終わったものの積極的にスイングをかけ、戦う姿勢を見せ続けた。「新しいシーズンが始まっているので、去年のことは関係ない。他の選手も一生懸命試合に取り組んでいる。自分もそこに加わっていきたい」と闘志を燃やしていたドミンゲス。チーム思いの新助っ人右腕が、上々のデビューを飾った。
◇ジョハン・ドミンゲス(Johan Dominguez)1996年1月18日生まれ、29歳。ドミニカ共和国出身。193センチ、86キロ。右投げ右打ち。投手。16年5月にブルワーズとマイナー契約。24年はホワイトソックス傘下でプレーして3Aで27試合登板、7勝5敗、防御率4・43。メジャー出場なし。マイナー通算137試合で27勝32敗、防御率3・78。





