広島ドラ2佐藤柳あるぞ開幕カード大抜てき! ヤクルト村上K斬り4回1安打0封 満点マツダデビュー

 「オープン戦、広島0-1ヤクルト」(8日、マツダスタジアム)

 最高の本拠地デビューじゃ!広島のドラフト2位・佐藤柳之介投手(22)=富士大=がマツダスタジアムで初めて登板し、4回1安打無失点の好投を披露した。ヤクルト・村上から直球で空振り三振を奪うなど、計5奪三振。ドラフト指名直後から目標に設定する開幕ローテーション入りへ、猛アピールした。

 柔らかな顔つきとは対照的にマウンド度胸がある。鯉党からの拍手を一身に受けながら、佐藤柳はほほ笑んだ。尻上がりに状態を上げていき、4回を無失点で投げ抜く好投。地元ファンに期待を抱かせるには十分な内容と結果を見せつけ、「直球主体でファウルも空振りも取れた。前回の試合から修正できたと思う」とうなずいた。

 先発・森下の後を受けて四回から2番手として登板。課題に挙げている立ち上がりで先頭・オスナに四球を与えるも後続を断った。五回には塩見に安打を許してボークで進塁を許すも、「ちょっと試したところがあった」。緊張も「ちょっとあった」という本拠地デビュー戦でも、マウンド上で投球の間などを試して腕を振るあたりは、並の新人ではない。

 圧巻だったのは六回の先頭・村上との対戦だ。粘られながらも最後は9球目の直球を内角に投げ込んで空振り三振を奪取。球界を代表するスラッガーを斬り、「逃げたくはなかった。ああいう打者から空振り三振を取れたのは、本当に自信にしていいのかな」と強心臓ぶりも際立たせた。

 自身の本拠地デビュー戦。登場曲として人気バンド「Mrs.GREEN APPLE」の楽曲が鳴り響き、「自分が好きな曲も流れて、後押しされるというか、力が出るなと思えた」。初々しいコメントを残す一方で、周囲を見渡す余裕も感じさせた。

 新井監督は「真っすぐをまともに捉えられたの一つくらいしかないでしょ?ナイスピッチング」と評価。開幕ローテ争いの決着に関しては「まだ先になる」と話すも、この日の投球が大きなアピールになったことは間違いない。

 現状のローテは森下、大瀬良、床田が当確で、玉村も有力。残り2枠を常広、佐藤柳、森、ドミンゲスが争う構図となっている。土曜日の登板が続く佐藤柳が開幕ローテをつかめば、プロ初登板が阪神との開幕カードの2戦目か3戦目となる可能性も出てくる。

 「もっともっと自分は良い球を投げられると思っている」と左腕。かねての目標は「1年目からの開幕ローテーション」だ。見据える野望へ、怖いものなしで突き進む。

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