広島・森下 全球種解禁 初の開幕投手へ準備しっかり 実戦モード突入「バッターの反応見たい」

 広島・森下暢仁投手(27)が7日、今年自身初の対外試合となる8日のオープン戦・ヤクルト戦(マツダ)に向けて最終調整を行った。初の開幕投手を務めることが決定している右腕は持ち球を全て投じることを宣言し、現状を確かめるマウンドにすると誓った。開幕戦の舞台となるマツダスタジアムでの予行演習。ここからギアを上げていく。

 新たに取り付けられたLED照明が森下を明るく照らし出す。今年初めて行われたマツダスタジアムのグラウンドを使った全体練習。投内連係でマウンドに立った背番号18はゴロを処理する際に素早い動きを見せた。実戦モード突入の一戦を目前に控え、「しっかり強く投げられたらいいなと思います」と表情を引き締めた。

 今年の開幕投手が、今年初の本拠地試合のスタートも託された。3年目の新井カープに夢を膨らませて駆けつける地元の鯉党を前に腕を振る。「全球種をバッターに対して投げていきたいなと思っている」と語り、「どの球種でカウントを取れるか、真っすぐがどんな感じなのか、バッターの反応を見たい」と意気込んだ。

 満を持しての今年初対外試合登板となる。今キャンプでは初日にブルペン入り。その後も投げ込みを続けて、「体の強化だったり、バッターに対してしっかり投げられる変化球とかをブルペンの中で投げてきた」。沖縄での2次キャンプでは2度、シート打撃に登板。1回目となった20日には最速150キロを計測するなど、順調な調整具合を見せつけてきた。

 そんな中で決まった3月28日・阪神戦(マツダ)での開幕投手。大卒6年目にして自身初の大役だ。新井監督からは「中心になって引っ張ってみろ」という期待をかけられているが、自身は決定後も平常心を貫き続けている。

 「そこはもう今年に限らず、ずっと言われていること。今年は開幕投手もやらせてもらってというところで、そのスタートでつまずかないように、しっかりしていけばいいのかなと思います。自分の中で何かがめちゃくちゃ変わったというのはないですね」

 正捕手・坂倉は右手中指を骨折。バッテリーを組む開幕捕手も不透明な状況だが、「(誰と)明日組むかも聞けていない。だいたい固まってくると思うので、しっかりコミュニケーションをとってやっていけたらなと思います」と泰然自若の姿勢だ。

 シーズン全体を見通す中で、最初の一戦に懸ける思いは強い。「とにかく開幕戦でしっかりとパフォーマンスを出せる準備をしていきたいと思います」。エースとして一本立ちする1年へ-。森下が力強く船出する。

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