「広島春季キャンプ」（６日、日南）

　広島がキャンプ第１クールを終えた。この日は２度目のシート打撃を行い、現役ドラフトで日本ハムから加入した鈴木が打者５人をパーフェクトに抑える好投。球界では希少なサブマリンが、首脳陣にアピールした。

　ドラフト２位・佐藤柳（富士大）と同３位・岡本（甲南大）は打撃投手に登板。佐藤柳は渡辺、中村奨のバットをへし折る場面もあり、力強い直球を披露した。また、１軍キャンプスタートだった黒原が膝に違和感を訴えて、８日の第２クールから１軍本隊を離れることが決まった。新井貴浩監督（４８）の一問一答は以下の通り。

　－第１クールの感想は。

　「選手は体バキバキだと思いますけどね。ピッチャーもいい球を投げてましたし、野手もしっかり振れている印象です」

　－若手の姿勢を見てどう感じるか。

　「いい目をしていたと思いますね。６勤で長かったですけどね。次の日のことを考えるのではなく、一日一日を全力でやってもらいたいと思ってたんでね。みんなよく頑張ってると思います」

　－現役ドラフトでやってきた鈴木が存在感を示した。

　「面白いよね。ウチにはいないタイプの投手。先発でも中（継ぎ）でもいけると思う。これからいろいろクールが進むにつれて考えていきたい。選択肢はたくさんあると思う」

　－打者としてああいう角度の球はどうか。

　「奥行きをすごく使える投手なので（元ロッテの渡辺）俊介みたいな感じかな。打者が思ったより、特に変化球は（手元に）来ないとかね。緩急がきいたボールがあったので、すごく面白い」

　－新人２人が打撃練習に登板した。

　「佐藤（柳）は打者の反応を見てもバットを折っていたしね。ガン以上にスピンがきいて、ベース板の強さも感じましたね。岡本はこれからが本当に楽しみな。あれだけ背丈があって手足も長いんですけど、しなやかさを感じる。フィジカル的にどんどん鍛えて上がっていければ、すごく楽しみな投手だと思います」

　－黒原はどうか。

　「膝の方に違和感があるということなので一度、１軍本隊から離れて。大きなケガではなく、ちょっと膝の方に違和感があるということだから。だったら万全にしてからまた戻ってきなさいと。まだ２月の始めだから無理する必要はない。特に寒いのでね」