広島・滝田 自己最速タイ153キロ 5人を無安打 黒田氏の指摘が好影響「目線も変わらずリリースも安定」
「広島春季キャンプ」(5日、日南)
確かな“変わり身”を披露した。シート打撃に登板した大卒2年目の広島・滝田一希投手が打者5人を無安打に封じる好投。全て直球で3三振を奪い、自己最速タイ153キロを計測して「だいぶ、いい感じに投げられている」と収穫の多い22球を振り返った。
内田を見逃し三振に斬ると、中村健を右飛。本人が成長を実感したのが、続く山足を迎えた場面だ。3ボールからファウル2球を挟み最後は見逃し三振。「去年は3ボールから四球が多かった。(今は)粘ることができている。そこが一番の収穫」と声を弾ませた。
セットポジションからの投球も良化した。これまで、クイック投球の際はかかと体重。そこから一塁側への体重移動で反動をつけていた。それを4日のブルペン投球後に黒田球団アドバイザーから指摘され、つま先重心で始動するように助言を受けた。すると体のブレが消え「目線も変わらずリリースも安定する」と好影響が表れた。
オフは軸足にタメをつくる練習に力を注ぎ、それが球速アップに直結していると分析。「今年中には156キロを出したい」と意気込む左腕が、快調にアピールを続ける。