広島・末包 苦手の内角攻め克服へ〝誠也バット〟 特殊形状の練習用でクリケット振り「自分の形が落ち着いてきた」

 縦振りを意識した打撃練習を行う末包(撮影・畠山賢大)
笑顔を見せる末包(撮影・畠山賢大)
 特殊形状の練習用バットを手にする末包(撮影・畠山賢大)
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 “誠也の神器”で内角克服じゃ~!!広島・末包昇大外野手(28)が26日、マツダスタジアムでの合同自主トレに参加。1月中旬まで弟子入りしていた米大リーグ・カブスの鈴木誠也外野手(30)が取り入れている特殊形状の練習用バットでマシン打撃などに取り組んだ。春季キャンプは2年ぶりの1軍スタート。対応力をアップさせ、外国人助っ人との4番争いを勝ち抜く。

 グリップエンドが末端と真ん中付近に2つある特殊な形状のバットを持って末包がマシンと向き合った。ヘッドを下から上に振り上げるアッパースイングはクリケット選手のよう。大胆な“縦振り”で苦手克服へ汗を流し続けている。

 「去年はインコースを攻められて、そこら辺に対しての対応が悪かった。内角で動く球に対して、縦振りだとなんとかファウルにできたりするので、そういったところを体に刷り込ませているところです」

 明確なウイークポイントを自覚する。昨季は内角を攻められて追い込まれ、最後は低めに沈む変化球で打ち取られる場面が目立った。今オフ、低めのボールの見極めについては目に着目したトレーニングからアプローチをかけ、内角の対応に関しては縦振りで改善を試みている。

 師匠から内角への対応向上のヒントを授かった。1月初旬から鈴木誠也と沖縄で3年連続3度目の自主トレを敢行。そこで鈴木が使用していたのが、米国の野球メーカー・TATER社製の特殊形状の練習用バットだった。左右の手のバットを持つ部分が離れていることで、より体に近い内角部分で縦振りをしやすく、スイングを体に染み込ませることができる。

 末包も輸入されたものを通販で購入して練習で使用開始。「(オフが)10月から始まって約4カ月、自分が一番合う感じを探して、最終的にこういうの(特殊バット)を使いながら、しっかりと自分の形が落ち着いてきた。それをしっかりと2月1日から出せるように」と手応えをにじませる。

 フィジカル面も沖縄では調理師が作る3食を頬張り、「いい体ができあがった」と笑顔。昨年は1月29日に左膝内側半月板を損傷してシーズンの出遅れを余儀なくされただけに「あとはケガをしないように。まだ(今年の)1月29日は終わってないんで」と足元を見つめた。

 この日は同じ4番候補である新助っ人のモンテロ、ファビアンとともに練習した。「バッティングも良さそうなので、負けないようにしたい。もう4年目なので。そろそろ1年間の成績を出せれば」。新たなチームメートへのライバル心も燃料にして進化を続けていく。

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