カープ大瀬良 ハマスタ不敗神話は終わらない 同じ32歳・筒香斬りで雄たけび「抑えたい気持ち」

 「DeNA2-5広島」(24日、横浜スタジアム)

 勝ち越しの瞬間、アイシング姿の広島・大瀬良大地投手(32)はベンチを飛び出て力強くガッツポーズを繰り出した。実ったのは今季最多112球の力投。7回1/3を1失点で自身に勝敗こそ付かなかったが、全員でつかんだ白星がうれしい。「1点で粘り強く投げていれば、何とか打線が打ってくれると信じて。割り切って粘り強く投げられた」と振り返った。

 初回1死満塁で山本に犠飛。先制点を献上するも、三回から3イニング連続で三者凡退。攻撃のリズムをつくり、1点を追う展開でも必死に我慢を続けた。「ピッチングの姿とか内容。(点を)取られたけど(終盤にかけて)『まだ行くぞ』という姿を見せたいなと思って頑張りました」。六回は1死一塁で筒香を二ゴロ併殺に料理すると、感情をむき出しにして声を張り上げた。

 相手主砲とは32歳の同い年。この日が5年ぶりの顔合わせになった。初回こそ四球を与えたが、三回2死では外角から変化するカットボールで空振り三振。「彼が打席に立つと球場の雰囲気がガラッと変わっているのも感じた。同級生。抑えたい気持ちもあるし、四球は出したけど、良かった」。4番の仕事をさせず、エースの意地を見せつけた。

 これで右腕は横浜スタジアムでは19年8月16日から11戦負けなしの7連勝中。今季、投げた試合でチームは5勝2分け。「本当に、いい勝ち方ができたんじゃないかな」。大瀬良が投げれば、簡単にチームは負けない。

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