広島・滝田 1軍デビューへ直球勝負 !フォーム微調整で制球力UP「安定してきた」

 広島のファームで奮闘する若手選手に焦点を当てた新企画「跳ねろ!若鯉」がスタート。第1回はドラフト3位・滝田一希(22)=星槎道都大=を取り上げる。ここまでウエスタンでプロ初勝利を挙げるなど、順調な成長を見せている。キャンプ、オープン戦の大半を1軍で過ごし、多くのヒントを得た。試行錯誤を続ける左腕の現在地に迫った。

 期待の左腕が鍛錬の日々を過ごしている。滝田は「納得はずっとしていない。成長したいと思っている。いろんなアドバイス聞きながらやっているところです」と現状を分析した。

 ウエスタンではここまで4試合に登板し、1勝0敗、防御率2・00。4月30日のソフトバンク戦(筑後)では1点リードの八回にマウンドに上がり、1回1失点も直後に味方が勝ち越しに成功。プロ初勝利を手にした。適性を見極めるためにも、先発とロングリリーフの両にらみで調整している。

 忘れられない登板がある。3月13日に地元・北海道のエスコンフィールドで行われた日本ハムとのオープン戦。八回から“凱旋登板”を果たしたが1回1/3を投げ、4四死球で1失点(自責点0)。「緊張であまり覚えていないんですけど、悔しかったことだけは覚えています」。その後、2月のキャンプから帯同していた1軍を離れ、2軍に合流した。

 しかし、確かな収穫と自信も手にした。オープン戦では制球を乱す場面が目立ち、走者を背負うことも多かったが、4試合に登板し、防御率は0・00。威力ある直球を評価した首脳陣から「いい球を持っているんだから、ど真ん中でいいから勝負しなさい。打たれ始めたらそこから考えればいい」とアドバイスをもらい、その言葉を胸に刻んでいる。

 現在は「自分のボールをコース内に投げ込める確率を高くする」ことを目指し、試行錯誤中。その一環として、フォームを微調整している。セットポジション時に開いていた右足の位置を、クロス気味に変更。「足を上げた時のブレが少なくなって、制球が安定してきた」という。また、走者を背負った際にも「ホームに投げる時と、けん制する時でのフォームの差が埋まりつつある」と前向きに取り組んでいる。

 左腕と同じく2軍で鍛錬を積んでいるドラ1・常広や同2位・高ら、ライバルたちの存在も大きい。「(彼らが)すごいボール投げているので、危機感感じてます。いい刺激です」と滝田。目標は今季中の1軍デビュー。一つずつハードルを越え、近い将来必ずチームの戦力に加わってみせる。

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