広島・大瀬良 劇勝呼んだ90球!改良カットボール効果的に7回無失点 「チームが勝ってくれるのはすごくうれしい」

 7回を無失点に抑え、野手陣を迎える大瀬良(撮影・田中太一)
 力投する大瀬良(撮影・北村雅宏)
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 「阪神0-1広島」(11日、甲子園球場)

 肌寒い聖地のマウンドで、半袖の広島・大瀬良大地投手が躍動した。7回4安打無失点の力投。「最近は僕が投げている時に、チームが勝てていないもどかしさを感じていた。チームが勝ってくれるのはすごくうれしい」と、バスに乗り込むチームメートを優しく見つめた。

 初回、先頭近本に左翼線へ二塁打を浴びる。その後、2死二塁となり、大山が放った打球は左翼頭上へ。これを秋山がジャンピングキャッチ。「(試合の)入りが良くなかったんですけど、秋さんのプレーに勇気づけられた」と、この好捕でエンジンがかかった。

 七回には先頭・佐藤輝の右中間への大飛球を途中出場の久保がスーパーキャッチ。「みんなに支えられながら、7回を投げきれたと思います」と味方への感謝を口にした。

 この日、軸になったのは改良を加えたカットボールだった。「ここ数年カットの曲がりが小さくなっているのを感じていた。曲げにいくカットと、140キロちょっと出る(曲がり幅が)小さいカットを投げ分けようと」。二回、昨季2本塁打を浴びた森下を、外角の“曲がる”カットボールで空振り三振。「球速帯も変わってうまく使えた」と収穫を得た。

 2戦連続で白星はつかめなかったものの、登板日にチームは2連勝。「粘り強い投球を続けていけるように頑張ります」とうなずいた大瀬良。次戦こそ、初勝利を手にする。

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