広島・田村が2打席連発!3安打3打点! 3階右翼席への豪快な一撃で開幕スタメングイッ

 7回、ナインに迎えられる田村(撮影・中島達哉)
 7回、2打席連続本塁打を放つ田村(撮影・中島達哉)
 5回無死、本塁打を放つ田村(撮影・中島達哉)
3枚

 「オープン戦、日本ハム4-4広島」(14日、エスコンフィールド)

 広島・田村俊介外野手(20)がオープン戦1号を含む2打席連続本塁打を放つなど、4打数3安打3打点の大暴れを見せた。五回無死では伊藤の変化球を捉え、右越えソロ。七回にも福島から右越えソロを放つと、九回には同点適時打もマーク。今月行われた侍ジャパンの強化試合では、最年少でメンバー入りを果たすなど、成長著しい高卒3年目が開幕スタメンに大きく近づいた。

 北の大地で田村が圧巻の存在感を放った。エスコンフィールドに駆けつけたファンの度肝を抜く、2打席連続本塁打は開幕スタメンを大きくたぐり寄せる、最高のアピールとなった。20歳の若武者は「1打席目の内容が悪かったんですけど、そこで自分なりに修正できたというか、見つめ直せたので、そこは今日良かったかなと思います」と満足顔で振り返った。

 修正力の高さが際立った。第1打席は相手先発・伊藤の前に、低めのスライダーを振らされ、空振り三振。「低めの変化球を振って無駄な打席になってしまった。目線を上げて、浮いた変化球に全部食らいつかないと」と反省し、次打席に備えた。

 1点リードで迎えた五回の第2打席は先頭で打席へ。初球のスライダーを見送ったあとの2球目。甘く入ったスプリットを強振すると、打球は右翼3階席へ一直線。右翼の万波が一歩も動けないほどの完璧な当たりだった。「振ったところにボールが来てくれました」と謙遜したが、日本ハム開幕投手からの豪快な一撃に球場はどよめきに包まれた。

 さらに七回の第3打席。1死で打席に立つと、2ストライクから、福島の内角高めに浮いたフォークを捉えた。打球はきれいな放物線を描き、右中間席へ着弾。三塁を回る際には笑顔が弾けた。

 1点ビハインドの九回には1死二塁から右翼線へ同点適時打。ザバラの157キロ直球を2球見てから、3球目の146キロのスプリットにうまく対応した。自身でも「最後の打席が一番良かった」と内容の詰まった打席に手応えを口にした。

 新井監督も田村の躍動に笑みがこぼれた。「日々成長してくれている。打撃は若い選手の中では抜けている。打席での対応力、修正力は目を見張るものがある」と絶賛。「まだ(打順は)決まっていない」とした上で「のびのびと打席に立たせてあげたい」と構想の一端を明かした。

 オープン戦も残り7試合。キャンプから続いてきた熾烈(しれつ)な外野手のレギュラー争いもいよいよ終盤戦に入る。「今の調子を落とさずにやっていきたい」と気を引き締め直した田村。成長著しい“鯉の宝”がその才能を開花させようとしている。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス