広島・久保 新井監督の1対1指導で打撃開眼の予感 悪い癖指摘され打感変わった「山田さんと新井監督、言っていること同じ」

 新井監督が見つめる前で、左足を大きく上げて打ち込む久保(撮影・市尻達拡)
 個別練習で新井監督(手前)から打撃指導を受ける久保(撮影・市尻達拡)
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 「広島春季キャンプ」(3日、日南)

 2年目の広島・久保修外野手(23)が3日、“打撃開眼”の予感を漂わせた。全体練習の後に新井貴浩監督(47)から約10分間のマンツーマン指導。スイング時に左脇が空く悪癖を指摘され、修正した感覚に手応えを得た。1月はヤクルト・山田らとの合同自主トレに参加。指揮官と山田の教えが共通していると明かし、打力向上に努める構えを示した。

 日南の雨とは対照的に、久保の表情はスッキリしていた。新井監督からマンツーマンで実演指導され「監督に教わってからティー打撃をやると、少し打球音や打感が変わった」と声を弾ませた。

 スイング時に左脇が空く癖があった。その修正法に悩んでいたところ、指揮官が歩み寄った。「脇を締めて、ムチのような感じでバットのヘッドを走らせるような打ち方でやっていたよ、と指導していただいた」と、現役時代の打法を伝授された。左足の着地と同時に、一気に体を回転させることでバットに“しなり”が生まれるという。

 先月、弟子入りしたヤクルト・山田から打撃について多くを学んだが、体の使い方と意識が一致せずに試行錯誤を続けていた。そこに新井監督から打撃のイメージを言葉で伝えられ、「山田さんと新井監督、説明の仕方は違ったけど、言っていることは同じだった」と、ふに落ちた。助言を受けてからマシン打撃を繰り返すと「『確かに山田さん、こんな感じやな』という部分があった」と納得顔を見せた。

 指揮官は「スイング時に開きながら(右肩が)出ている感じで、矯正する方法を尋ねられたのでアドバイスした。言ったらすぐにできた。成長しているし、楽しみな選手」と頼もしげ。守備と脚力には定評がある外野のレギュラー候補は「打撃が課題なので、そこを伸ばして試合に出場できるように」。つかみかけた手応えをモノにして、一気に階段を駆け上がっていく。

 ◇久保 修(くぼ・しゅう)2000年9月29日生まれ、23歳。大阪府出身。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。外野手。石見智翠館から大阪観光大に進学。1年春からベンチ入りし、4年春には近畿学生リーグでベストナインに。22年度ドラフト7位で広島入団。昨年は1軍出場なし。ファーム成績は61試合に出場し116打数22安打、打率・190、0本塁打、6打点。

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