広島・森下 米国トレ 最先端技術で来季飛躍へ「体のこと、野球のことをもっと知れたら」

 広島・森下暢仁投手(26)が九里らとともに、来日する米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のスタッフにトレーニング指導を受けることが6日、分かった。関東地区で今月中旬から約1週間、動作解析などで体の使い方を学ぶ予定。来季を飛躍の年に位置づける森下が、最先端技術に触れることで覚醒を目指す。

 森下は「ドライブライン・ベースボール」に参加する理由について問われると、決意のこもった表情で話した。

 「もうちょっと野球に向き合いたい。体のことを知るいい機会かなと。体のこと、野球のことをもっと知れたらいい」

 “野球に向き合いたい”はこのオフ、森下が何度も口にするフレーズだ。プロ4年目を終えた。昨年オフの右肘手術の影響で出遅れたものの5月に1軍昇格後は先発ローテーションを守り抜き、9勝6敗。1カ月遅れと考えれば、十分ともいえる数字だが本人は納得がいっていない。

 何か違う刺激を自分自身に与えることで、大きな変化を求めたい。そんな気持ちが行動へとつながった。

 昨年オフには九里が渡米し、約1カ月間、同施設で自主トレを行ってきた。エンゼルス・大谷やDeNA・バウアーがメジャー時代に採り入れたことで知られる。日本でも19年に当時阪神の藤浪や中日・藤嶋らが沖縄で行われたセミナーに参加したことで話題になった。

 「体にセンサーを付けて動くことで、どういうパワーが出ているのかを知ることができる。体の使い方が分かればいいかなと思います」

 全身にセンサーを装着した状態で実際に投球しデータを取る。モーションキャプチャーと呼ばれる装置を利用して動作解析や、その結果から導き出された効率の良いトレーニング方法の指導を受けるという。

 「(リリース時の腕の)角度とかも分かると聞いたので、そういうのも知りながら。今、投げている球種と自分に合う球種が分かると思うのでそこを知れたら」

 科学的な解析により、自分では知り得なかった“未知の可能性”に触れることへの期待は大きい。

 「あんまりできないことですし、(スタッフが)米国から来るということなんでいろいろ知れたらいい」

 来季こそ突き抜けた成績を挙げたい。球界を代表する投手へ成長するために、ひたむきに野球と向き合う。

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