広島・秋山 出場115試合が「悔しい」 20日CSでは八回代打送られ「若い子に負けないよう」悲壮決意を吐露

 広島・秋山翔吾外野手 (35)が22日、マツダスタジアムを訪れた。シーズン途中で故障離脱するなど、115試合の出場にとどまった今季を振り返り、「悔しい」と心情を吐露。来季に向けて「試合にとにかく出たい」と若手にレギュラーを譲らない覚悟を口にした。

 CSファイナルSの敗退から2日。秋山の脳裏をよぎるのはベンチから見るグラウンドだった。

 「負けられない戦いというところで立っていなかったのは事実。若い子に負けないようにしないと」

 CSでは体調が万全でなかったこともあり、2試合でスタメンを外れ、20日の阪神戦では八回の打席で代打に末包を送られた。

 「シーズン中盤から後半にかけて苦しかった。結果も出せなかったところでCSとか出場の機会を減らしていったところもあった。オフ、考えてやらないといけないと思う」

 昨季途中に広島に加入。満足な成績を残せなかったこともあり、移籍2年目へ自主トレ、キャンプから精力的に取り組んだ。

 「アクセル踏んでやる」と臨んだ今季。3、4月は打率・404、5月も・313と好調をキープしたが、徐々に成績を下げた。8月12日に右下腿(かたい)ヒラメ筋筋断裂で出場選手登録抹消。約1カ月離脱したこともあり、最終的には115試合、打率・274、4本塁打、38打点、8盗塁の成績に終わった。希代の安打製造機と呼ばれた男としては決して満足のいく数字ではない。

 「悔しい。今年と同じ取り組み方じゃダメ。手元に残った数字に納得がいかないなら変化がないと。ガツガツしているベテランを見るのは痛々しいかもしれないですけど。いつ出られなくなるか分からない。試合にとにかく出たい」

 悲壮感すら漂わせた。まだまだレギュラーを譲るつもりはない。ここから開幕までにフルシーズン戦い抜ける体作りに取り組むつもりだ。

 「3月まで“去年、あの終わり方でよかったのか?”ってなると思う。もう時間がない。(首脳陣が)使いたいと思ってもらえる状態まで準備したい」

 若手中心となる秋季練習、キャンプには帯同しない。一人になって自分を見つめ直す。まだまだ老け込むつもりはない。外野の一角を守り抜き、チームの優勝に貢献できる“秋山翔吾”を作り上げる。

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