広島 逆転負けでファイナルS初戦を落とす 先発の九里が大誤算 新井監督の積極策も封じられる

 5回、近本に適時打を許す九里(撮影・山口登)
 5回、村上の打球を捕れなかった一塁手・韮沢(撮影・中田匡峻)
8回表が終了して選手の交代を告げ、ベンチへ引き揚げる広島・新井貴浩監督(25)=撮影・立川洋一郎
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 「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、阪神タイガース4-1広島東洋カープ」(18日、甲子園球場)

 広島が逆転負けを喫し、アドバンテージと合わせて0勝2敗となった。

 主導権を握ったかに思われた。四回、先頭の小園が右翼フェンス直撃の三塁打を放って好機を作ると、1死後に秋山の犠飛で貴重な先制点を奪った。

 しかし先発の九里が誤算だった。直後、阪神の森下に浮いた変化球を捉えられて左翼へ同点ソロを許すと、五回には坂本への死球からピンチを広げ、投手の村上に投じた初球をとらえられた。打球は一塁線を破る勝ち越しの適時二塁打。これで一気に流れが阪神へ傾くと、近本にも中前2点打を浴び、5回4失点でKOされた。

 打線は阪神・村上の前に6回まで1得点に封じられると、休養十分のリリーフ陣の前に手も足も出せなかった。ファーストSで勢いを生み出した新井監督の積極采配も、三回に野間が二盗を阻止されるなど、阪神に封じられた形になってしまった。

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