広島 新井監督が来季続投 松田オーナー「よくやってくれた」 単年契約も5年ぶりAクラス&74勝を高評価

 広島・新井貴浩監督(46)が来季も指揮を執ることが2日、明らかになった。昨秋の就任時に単年契約を結んでおり、ポストシーズン終了後にも正式に来季契約を結ぶ方向。松田元オーナー(72)は、チームを5年ぶりのAクラスに導いた手腕を評価した。74勝で球団の新監督1年目最多勝利を更新した指揮官に、来季もチームを託す。

 レギュラーシーズンの全日程が1日に終わり、チームはポストシーズンという次のステージに臨む。球団の方針は新井監督の来季続投。松田オーナーは新井監督について「よくやってくれた」と手腕を高く評価した。

 就任1年目の今季は開幕4連敗の船出となったが、開幕前の周囲の下馬評を覆して首位も争った。覇権奪回はならなかったものの、最終成績は74勝65敗4分け。「1年1年が勝負だし、1試合1試合、一瞬一瞬が勝負だと思う。その積み重ね」と常々話していた新井監督。74勝は球団の新監督シーズン1年目最多勝利となった。

 前半戦終了時に松田オーナーは「ベテラン監督みたいな感じ。ある意味、落ち着きを見せながらやっている」とベンチでどっしりと構えながら、選手を送り込んでいく指揮官の姿も称賛していた。

 特に際立ったのは、3連覇時に主力を担った選手の起用法。昨年は自己最少の41試合出場にとどまった田中はスタメン、代打と臨機応変に送り出して今季は6本塁打を放った。

 投手では野村が6月29日の今季初登板から3試合連続で無失点と、安定感ある投球を披露。「ベテランをしっかり復活させて、やる気(を起こさせる)というか精神的なところでも良かった」と同オーナーはうなずく。

 野手では、4月21日に抹消も7月4日に再昇格した小園が走攻守で持ち味を発揮。捕手専念で今季に挑んだ坂倉も、成長の跡を示した。投手では島内が42ホールドポイントで自身初の最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得する躍進を遂げた。来季は小園、坂倉らに次ぐ、18~25歳の若手選手の台頭も待たれる。

 最終的な順位は4日のDeNAの結果次第だが、CS進出は確定済み。ポストシーズンを勝ち上がって39年ぶりの日本一をつかみ取る挑戦権はつかんだ。「日本一になってほしい」と松田オーナーは期待する。そして来季に描く青写真は最後まで熱い戦いを繰り広げてのV奪還だ。常勝軍団へとつながる道のりを、新井カープが着実に歩んでいく。

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