広島・新井監督 痛恨サヨナラ負けも七回打者11人猛攻で6点差追いついた 根尾に初星与えず「よく粘って追いついた」

 サヨナラ負けを喫し、スタンドへあいさつを終え引き揚げる新井監督(撮影・田中太一)
 7回、右前へ適時打を放つ秋山
 7回、同点適時打を放つ末包
3枚

 「中日ドラゴンズ8-7広島東洋カープ」(18日、バンテリンドーム)

 広島が痛恨の逆転サヨナラ負けを喫した。1点リードの九回に栗林がビシエドに同点ソロを被弾し、延長十一回には回をまたいだ大道が力尽きた。それでも打線は粘り強さを発揮。0-6の七回に打者11人の猛攻で一挙6点を奪い、一時試合を振り出しに戻した。20日は本拠地で2ゲーム差の3位・DeNAとの直接対決だ。諦めない攻撃で白星をもぎとってみせる。

 試合後、新井監督を先頭に、ナインは三塁側から左翼席を真っ赤に染めた鯉党にあいさつした。バンテリンドームでの戦いはこの日が今季最終戦だ。巻き起こった大きな拍手。残り7試合へ向けて背中を押すものだった。

 「みんなよく粘って追いついた」。指揮官が前を向き、試合を振り返る。粘り強い攻撃は0-6の七回だ。先頭・羽月が四球で出塁。1死満塁でマクブルームの二ゴロの間に1点を奪うと打線はさらに勢いづく。

 根尾をマウンドから降ろすと、中村貴が中前適時打を放ち、代打・松山が一塁への強烈な打球で適時失策を誘い2得点した。さらに秋山、代打・末包が快音を響かせた。打者11人が束になった猛攻。1イニング6点は今季最多タイだ。

 7-6の九回に栗林がビシエドに同点ソロを被弾し、延長十一回に回をまたいだ大道がカリステにサヨナラ打を浴びた。痛い黒星だが、スコアボードに刻んだ七回の「6」は今後につながる明るい数字だ。

 総力戦が続く。左太もも裏の張りを訴えた野間が前日17日に出場選手登録を抹消され、この日は同日に左手小指付近へ投球が直撃し、負傷退場した田村の骨折が判明した。菊池、上本、西川の主力組が不在で、成長曲線を描いてきた若鯉の戦線離脱もチームにとっては痛手に違いない。

 残り7試合は2位を目指す戦いとなる。休養日を挟み、20日からは本拠地で3位・DeNAとの直接対決に臨む。ゲーム差は2で、DeNAはカープより残り試合が3試合多い。その勝敗が今後のチームを左右する。

 右ふくらはぎの故障から復帰後、初の適時打を放った秋山は「もちろん優勝を逃した以上、2位を目指してやっている。チームは、きょうみたいに6点差を追いつける力もある。自分は毎日、変わらずやっていくだけです」と力を込めた。

 グラウンドに立つそれぞれが勝利を目指し、全力で自身の役割を全うしている。この日、見せた粘り強い戦いで白星をつかみ取りにいく。

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