「横浜ＤｅＮＡベイスターズ２－５広島東洋カープ」（２３日、横浜スタジアム）

　初回の広島・西川龍馬外野手（２８）は手が付けられない。この日も初回１死二、三塁の場面で浜口に追い込まれながらもチェンジアップを技で中前にはじき返す先制適時打。これで５試合連続打点、しかも３試合連続で先制打点と勝負強さが際立っている。

　チームとしても７試合連続で先制。３カード連続勝ち越しの大きな要因となった。

　「たまたまです。今だけです。そんな得点圏でバカバカ打てる打者じゃないし。たまたま続いているだけで」

　六回には先頭で左前打を放ち、決勝点の起点となった。七回には無死一、二塁から適時打で貴重な追加点。今季７度目の猛打賞はいずれも価値ある安打となった。

　「前の打者がうまいことつないでくれるから、そういうシチュエーションが多い。そこでたまたま打点がついている。あんまり得点圏というのは気にしていない」

　新井監督も「大きいですよね。本当に頼りになる４番打者だと思います」と絶賛した。

　追いすがる巨人、ＤｅＮＡを次々に撃破したが、首位・阪神とは差が縮まらない。

　「それはしょうがない。相手があることなので。僕らが勝っとけばまだチャンスはある。何とか伸ばせるように」

　奇跡を起こすために４番として打ち続けるだけだ。