カープ西川龍馬 復帰即タイムリーで3年連続100H 痛恨黒星も4番が光「チームが勝てれば」

 「東京ヤクルトスワローズ5-4広島東洋カープ」(8日、神宮球場)

 広島の西川龍馬外野手(28)が復帰戦で右前適時打を放った。右脇腹の肉離れから約1カ月ぶりに戦列復帰。「4番・左翼」でスタメン出場し、初回に快音を響かせた。チームは逆転負けを喫し、神宮でのヤクルト戦は1勝6敗。首位阪神とのゲーム差は3・5と開いたが、帰ってきた4番が勝負の8月戦線で攻撃陣をけん引していく。

 いきなりの復帰打に球場が沸いた。勝負強い一打は、まさに西川そのものだ。秋山の適時二塁打で1点を奪って迎えた初回1死二塁で右前適時打。4番の仕事を果たした。

 「1カ月、夏休みをいただいていた。きょうから取り返さないといけないので気合で打ちました」。はじき返したのは石川のスライダー。最後は左手を離しながら捉えた。外角へ逃げる球を確実に捉えた打撃だった。

 右脇腹の肉離れで7月12日に出場選手登録を抹消された。段階を踏みながら一歩ずつリハビリを進め、最終確認となった6日のウエスタン・ソフトバンク戦では3打数1安打。復帰直前の「問題ない」という言葉通りの全力プレーだった。

 この日は「4番・左翼」でのスタメン出場。バットでは適時打を放ち、守備や走塁でも万全の動きを見せフル出場した。新井監督は「まずは龍馬が復帰して初めての試合。問題なくプレーできていたので、そこは安心しています」とホッと胸をなで下ろした。

 得点力アップへ期待は大きい。西川の離脱中、チームは10連勝するなど勝ち星を伸ばしたものの、接戦が多かった。2日・DeNA戦後には上本がお立ち台から「西川龍馬、早く帰ってきてくれ、頼む!この1カ月、大事になる。君がいないと本当にやばい」とメッセージも送った。帰ってきた背番号5が攻撃力をこれまで以上に厚くする。

 3年連続100安打も達成した復帰タイムリーだったが、勝利には結び付かず、首位・阪神とのゲーム差は3・5に広がった。それでも1点を追う七回には、小園の遊撃への適時内野安打で一時同点とするなど粘り強さも見せた。指揮官は「最後の最後まで、当然だけど諦めていなかった。またあした、しっかり頑張りたい」と前を見据えた。

 試合後、西川は「チームが勝てれば良い」と、短い言葉に思いを込めた。負けられない勝負の8月戦線。離脱した悔しさを、残り43試合にぶつけていく。

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