広島・田村 今季中にプロ初安打を 今季1軍デビューも無安打、悔しさ糧に猛アピール中 「8月中にもう一回」

 プロ2年目の広島・田村俊介外野手(19)が1軍再昇格に向けて猛アピールを続けている。7月30日の阪神戦(丸亀)では4打点、1日のオリックス戦(由宇)では猛打賞の好結果。今季1軍デビューを果たしたものの無安打で再び2軍へ。“未来の大砲”は今季中のプロ初安打を目標に掲げた。

 1軍で対戦した4人の投手を田村は何度も思い出すという。プロ初打席のヤクルト・星から始まり、石山、巨人・戸郷、DeNA・伊勢。プロ初安打を記録することはできなかった。

 「めっちゃ悔しい。もっとできるなというのは思います」

 だが、通用しないと自信をなくすこともなかった。

 「そういうのは全然思わなかったです。戸郷さんも立たせてもらった。プロ野球でも上の投手の球を見られたのでそれはプラスになっています。自分の中でいけるなという感じはするので」

 プロ2年目で初の1軍。独特の雰囲気、慣れない代打など、試合に入りきれなかった。ようやく出番が訪れても冷静ではいられなかった。

 「打席の中でも全部行こうとしすぎて、いけそうな気はするんですけど、ボール球に手を出して止まれない。もうちょっと冷静になればと思いました」

 後悔しても仕方がない。これも経験と割り切って次に生かすことだけに集中している。

 2軍では41試合で打率・273、2本塁打、19打点(5日現在)。7月30日・阪神戦では右中間三塁打などで4打点。1日のオリックス戦では3打数3安打と再昇格へ向けてアピールを続けている。

 「左投手に対してちょっとずつ結果が出てきた。今まで苦しんでいたので気持ち的に楽になりました」

 心がけたのは右肩の開きを抑えること。左投手の逃げていく球に対して“壁をつくる”ことを意識することで対応できるようになってきた。

 「キャンプのときに新井監督に“泳いでもいいから前で打て”とずっと言われたので、それは変えずに開きを抑えて前で打つというのを意識してやると自然と結果が出てきた」

 1軍を経験して芽生えた自信もある。

 「8月中にもう一回チャンスをもらえるように。何があるか分からないので。前回上がったときも急に龍馬さんがケガをされた。チャンスをつかめるように頑張りたいです」

 未来の大砲候補は目を輝かせた。

 ◆田村 俊介(たむら・しゅんすけ)2003年8月25日生まれ、19歳。京都府舞鶴市出身。左投げ左打ち。外野手。178センチ、93キロ。愛工大名電では投手兼一塁手兼三塁手として3年夏に甲子園出場。東北学院戦で夏の甲子園通算1700号を放つ。21年のドラフト4位で広島から指名を受け入団。今年3月31日・ヤクルト戦(神宮)でプロ初出場。1軍4試合で4打数無安打3三振。

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