広島・中村奨成 甲子園プロ初安打 1大会最多本塁打新記録の17年夏から6年「打つことできて良かった」

 8回、内野安打を放つ中村奨(撮影・立川洋一郎)
 対天理戦の5回、広陵・中村は大会6本目の大会新記録となる本塁打を放つ=2017年8月22日、甲子園
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 「阪神タイガース4-2広島東洋カープ」(30日、甲子園球場)

 三遊間への当たりで広島・中村奨成捕手は俊足を生かし、懸命に走って内野安打。小幡の悪送球を誘って二進し代打・会沢の適時打で生還した。

 「1回スタメンで使ってもらってなかなかいい結果が出なくて。代打でもヒットが出なくて、すごい焦りはありました。きょうも1打席目、2打席目と思うような結果が出なかったのでなんとか食らいついて。ヒットをとりあえず1本打つことができて良かった」

 今季9打席目での初安打。心の底からの、安どの声だった。

 2017年夏、甲子園での1大会最多本塁打記録を更新する、6本塁打を記録。ドラフト1位で広島に入団してから6年目。今季は捕手でスタートしながら、故障もあり、シーズン途中から外野一本で勝負することになった。ようやくつかんだ1軍切符も結果が出ずに苦しんでいた。聖地ではプロ入り後初スタメン、そして初安打となった。

 「思い出の地ではありますけど、プロとアマチュアは違う。あまり意識せず、またマツダに帰ってから結果を出せるようにしっかりやっていきたい」

 母校は5年ぶりの甲子園出場を決めた。自身はアーチをかけ聖地を沸かせたあの夏とは違う。泥くさく駆け回り出番を増やす。聖地でともした「H」ランプをきっかけにする。

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