広島・新井監督 延長十一回に勝ち越し「すごい試合だったね」

 11回、坂倉の中前2点打に喜ぶ新井監督(中央)ら広島ベンチ
 延長戦を制し、坂倉(左)をねぎらう新井監督(撮影・伊藤笙子)
 7回、三者凡退に抑え、九里(右)に出迎えられる栗林(撮影・伊藤笙子)
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 「巨人1-6広島」(13日、東京ドーム)

 広島は延長十一回に2死二、三塁から坂倉が勝ち越し適時打を放った。投げては中5日で先発の九里が5回1失点でゲームを作るとターリー、栗林、島内、矢崎、大道、中崎と無失点リレー。

 巨人戦は3カード連続の勝ち越し、延長戦は4勝1敗となった。

 新井貴浩監督は「すごい試合だったね。まずは九里が中5日でしっかりとゲームを今日も作ってくれましたし、ブルペンも本当に耐えて耐えて、つないでつないで、最後の勝ちにつながったと思います」と興奮気味に話した。

 特にブルペンの踏ん張りが延長での勝利につながった。

 「きょうは少々のビハインドの展開でもブルペン、いくぞと伝えていました」

 延長十一回は無死満塁から松山が併殺打。チャンスはついえたかに見えたが、2死から坂倉が決勝打。

 「よく打ちましたね、サクが。本当に。しっかりピッチャーを初回から引っ張ってくれて、サヨナラのピンチでもすごく引っ張ってくれた。ワンバウンドもしっかり体で止めて、ね。前も言ったと思うけど、キャッチャーに戻って、彼にとってすごく大変なシーズンになると思ったんですけど、こっちの想像をはるかに超えるペースで成長してくれているんで、本当にうれしい。二人三脚でやっている石原コーチも、すごく喜んでいるんじゃないですか」

 12日には4番を務めていた西川が離脱。その中で連勝となった。

 「きょうも選手全員で勝ち取った勝利だと思う。龍馬の代わりというのは、いないけど、そこに若い選手がどんどん出て力を付けてもらいたいなと思います。いつも言っているけど、戦いながら強くなっていると思う。戦いながら成長していると思います。本当、野手にしてもピッチャーにしても球際というのが、開幕の頃と比べて明らかに強くなっている。見ていてうれしいですし、頼もしい」

 初戦に死球を受けて12日は欠場した菊池が代打で出場。

 「明日また1日空く。その状態を見て、明後日いけるか判断したい。今日は振れるけど、投げる方がきついということでね」

 15日からは前半戦最後となるDeNAとの3連戦が待つ。

 「ラストカードになる。3つとも相手、いいピッチャーが来ますし、一戦一戦、戦っていくだけ」

 ウエスタンでマクブルームが3安打を放った。

 「もちろん状態が上がってきているという報告は聞いている。そこはまたね。いろいろ考えながら、バランスをとりながら、また見極めながらやっていきたい。状態が上がっているという報告は受けている」

 14日は試合がなく休養を経て3連戦に臨む。

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