「広島６－２ＤｅＮＡ」（２８日、マツダスタジアム）

　存分に示した持ち味が広島快勝へつながった。マット・デビッドソン内野手が二回に一時逆転となる８号２ラン。相手に傾きかけた流れを豪快な一発で一塁側へ引き戻した。

　１点を先制された直後の１死一塁。石田の浮いた変化球を左中間席スタンドへ突き刺した。「ストライクゾーン高めの球を狙って、センター返しという気持ちで打席に入った」。打った瞬間に本塁打を確信し、球場に歓喜をもたらした。

　２５日・巨人戦（マツダ）以来、２試合ぶりのアーチ。結果につなげられる要因は、勤勉さにある。「練習中にマシンを相手にしっかり打っているし、コーチ陣の指導をしっかり聞いている。本当にこのチームが好き。何とかこのチームのためになるように一生懸命練習している」。殊勝な言葉が頼もしかった。

　五回は二塁上から森下の３ランを見届け、「あんなホームランを見るのは、やっぱり楽しいね」。笑顔で仲間と喜びを共有した。