広島・新井監督 主砲抹消&菊池休養日での惜敗「チーム力が上がってる手応え」 九回猛追1点差の粘り「いい影響に」

 9回、秋山の適時打で1点差に迫り、盛り上がる新井監督(中央)ら広島ベンチ(撮影・伊藤笙子)
 9回、右前適時打を放つ秋山(撮影・開出牧)
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 「ロッテ6-5広島」(11日、ZOZOマリンスタジアム)

 広島は九回に1点差に迫るがあと一歩及ばず連敗。交流戦は5割に逆戻りとなった。試合前には交流戦で打率・167、1本塁打、1打点と不振のライアン・マクブルーム内野手(31)を登録抹消。助っ人不在の中で佐々木朗に苦戦を強いられたが、新井貴浩監督(46)は選手の粘りを評価した。食らいつく姿勢を見せ、敵地に集まったカープファンを沸かせた。

 相手守護神を1点差まで追い詰めながらあと一歩届かなかった。それでも新井監督は「負けはしましたけど、最後の最後まで諦めないみんなの頑張りが必ず次の、火曜日の試合につながると思う」と前向きに捉えた。

 2点を追った九回は、益田に対して西川からの3連打で1点を返し、なおも代打・菊池の四球などで1死満塁に。だが、絶好機に坂倉は空振り三振、田中は左飛に倒れた。追い付けなかったが、指揮官は粘りを評価した。

 相手先発は“令和の怪物”佐々木朗。強敵との対戦を前にチームに激震が走った。不振を極めていた主砲・マクブルームが登録抹消。球場入りしながらも、練習前に私服に着替えて帰路に就いた。首脳陣は打席で迷いが見られる助っ人に猶予期間を与えることにした。苦しい中でも菊池は予定通りに休養日とし、先発から外した。

 主力を欠く中、四回まではパーフェクトに抑えられた。三回には山口に満塁弾を浴び一気に4点ビハインド。諦めムードが漂ってもおかしくない中、五回に松山の初安打から2点を返した。直後に2点を奪われ再び4点差に引き離されても八、九回と執拗(しつよう)に食らいついた。

 「いい影響になると思う。負けはしたけど、確実にチームが力をつけてきている。戦いながら強くなってる。チーム力が上がってる手応えがすごくある」

 連敗で交流戦は5割に逆戻り。だが、敗戦の結果以上に、チームの成長に目を細める。

 13日からはマツダスタジアムで楽天、西武との6連戦が待つ。楽天・則本、田中将、西武・高橋光、平良らエース級の先発が予想される中、助っ人抜きでの戦いを強いられることになる。

 「彼はすごく真面目で献身的な選手。思うように状態が上がらず苦しんでいた。しっかり休んで、リフレッシュしてリセットしてから上がってきてと伝えました」

 目の前の戦いだけではなく、先を見据えるからこそ主砲の復調を待つ。17年以来6年ぶりの交流戦勝ち越しへ、大砲がいなくてもチーム全員で挑む。

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