松山の代打V撃でカープ3連勝 新井監督も最敬礼「頼りになりますね。千両役者ですね」

 延長11回、勝ち越し適時打を放ち、塁上でガッツポーズを決める松山(撮影・田中太一)
 バットを投げながら雄たけびをあげる松山
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 「中日2-3広島」(11日、バンテリンドーム)

 広島・松山竜平外野手(37)が決めた!延長十一回1死三塁から代打で登場すると、中越えに決勝の適時二塁打の大仕事。チームは今季3度目の3連勝、敵地では初のカード3タテで2日以来の貯金1とした。4カード連続ビジターの過酷日程も関係なし。貯金シリーズへ突入だ。

 打った瞬間、松山は吠えた。

 「よっしゃー!!」

 延長十一回。先頭のデビッドソンが左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、矢野は犠打で1死三塁。この絶好機にはこの男しかいない。

 3ボールから田島の高め146キロを完璧に捉えると、打球は中堅・岡林の頭上を越えフェンスに直撃する二塁打。チーム最年長は塁上で両手を挙げてガッツポーズだ。

 3日・DeNA戦以来の打席だった。「正直、久々であの場面で来たので、すごい緊張しましたけど、しっかりボールを見られて、いい緊張感の中できたので、その中でいい結果が出たと思う」と振り返った。

 代打では12打数5安打の打率・417、6打点と驚異的な数字が残る。

 新井監督も「頼りになりますね。千両役者ですね。3ボールから浮いてきた球を、技術と経験の詰まったひと振りだったと思います」と脱帽の活躍ぶり。目の前を松山が通ると「お疲れさまでした~」とおどけてねぎらうほどだった。

 昨年オフに長野が巨人へ移籍し、チーム最年長になった。ベテランと言われる年齢になっても定位置獲得へ強い意欲を示した。

 「代打は正直、早いと思う。スタートから出て、たくさん打席に立ちたい。打点もチームで一番多く挙げたい。とにかく勝ちたい」

 自主トレでは大盛ら後輩を指導しながらも自らの打撃向上への追究もやめなかった。その成果がシーズンで表れている。

 「すごく状態はいいと思いますし、しっかり準備もできて、今の状態もあると思うので、続けていけるように頑張っていきます」

 お立ち台では「まだ5月に入ったばっかりで、まだまだこの先長いんですけど、みんなで一試合一試合、大事に戦っていって、しっかり優勝を目指せるように頑張っていきたいと思います」と優勝の二文字を口にした。

 今季3度目、ビジターでは初の3連勝。こんな勝負強い男が居れば、さらなる浮上も十分狙える。

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