広島・坂倉 満塁弾&5打点!九回猛攻、山崎撃ち!DeNA止めた 新井監督「ここ数試合は彼本来の打撃」

 9回、ダメ押しの満塁本塁打を放った坂倉(撮影・伊藤笙子) 
 9回、ナインに迎えられ笑顔の坂倉(中央)
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 「DeNA1-6広島」(2日、横浜スタジアム)

 広島は同点の九回に坂倉将吾捕手(24)が3号満塁本塁打を放って2連勝。相手守護神・山崎を打ち崩し、7連勝&本拠地9連勝中だったDeNAを下した。坂倉は二回の犠飛と合わせ自身最多タイ、2度目の1試合5打点で満塁弾はプロ入り3本目となった。チームは5試合連続2桁安打で貯金を1とした。

 打球の着弾点を見届けた坂倉は、二塁ベース手前で右手を上げて喜んだ。試合を決める鮮やかなグランドスラム。相手の牙城を崩した一振りに「良かったです。僕も追加点が欲しいと思っていたので」と最高の結果を振り返った。

 同点の九回、秋山の適時内野安打で1点を勝ち越し、なおも満塁で打席が巡った。「何点あってもいいと思って」。山崎の3球目、浮いた150キロを振り抜いて右中間スタンドに突き刺した。

 自身3本目となる満塁弾は、いずれもDeNA戦でのものだ。守護神・栗林が離脱する中、点差を大きく広げるアーチにはあらゆる価値が宿った。

 二回無死二、三塁からは左犠飛。今季、得点圏では19打席目にして初の打点を挙げ、最終回の一発は同じく得点圏で20打席目での初安打となった。捕手に専念して迎えたシーズン、うまくいく日もそうでない日もある。「それはしているつもりですし、それができないとダメだと思っている」。毎日気持ちを切り替えながら、グラウンドに立っている。

 プロ7年目。昨年度のドラフトで加入した新人選手の中に「坂倉選手」を目標にする選手もいた。「目標とされるのはうれしい」と話したが、心の奥底にあるのは貪欲な野球への熱意だ。「こんなものだと思っていないので、まだまだ伸びていかないといけない。まだまだやらないといけない。もっと評価してもらえるように看板というか、“鏡みたいな人”になれるように」。飽くなき向上心が坂倉を支えている。

 新井監督は「捕手に専念して考えること、やることも多くあって大変だと思うけど、ここ数試合は彼本来の打撃ができてきている」と称賛。「開幕前、自分たちは『試合をしながら強くなっていかないと』と言った。きょうはそういう試合だった」と選手をたたえた。

 チームは5カードぶりに、カード初戦を勝利。「チームが勝つのが一番。自分が打とうが何だろうが、一喜一憂せず、勝つことがうれしい」と坂倉。5月の反攻へ、その中心には若き扇の要がいる。

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